2006年8月アーカイブ

2006/05/16 火曜 

美夏クリニックで発毛治療を受けることにした。
 写真の通り、髪の毛がかなり薄い。
 薄毛は遺伝であるという説がある。父方の父祖もそうだったし、叔父の中にも何人かいる。ぼくの産まれる前に亡くなった母方の祖父も同じだったと聞く。
 正直のところ、あきらめていたのだが、美夏先生曰く「最近の医療って結構進んでいるのよ」。
 詳しい話を筑田ドクターからうかがう。
 施療の柱は三つあり、これをすべて投入すればかなりの効果が期待できるのではないかという。
 三つの治療法とは、

1.塗布薬による増毛。
2.経口薬によるホルモンバランスの調整。
3.メソセラピーによる栄養の直接注入。
 だそうである。

1.塗布薬による増毛。
 はいわゆる毛生え薬を塗るものである。使用する薬品の成分は一部の市販品に含まれているものと同じ。ただし、医療用として使うものははるかに濃度が高く、副作用が考えられる。副作用が何かというと、血圧の降下が認められる場合がある。
 これは初めて知ったのだが、もともとが降圧剤として製造されたのが、育毛効果が認められたので、育毛剤として普及してしまったのだそうだ。
 なお、ぼくの場合、高血圧傾向があるので、減圧は別に問題ではない。仮に低血圧が問題となったとしても、血圧に対する療法は育毛よりはるかに発達しているため、対処は難しくないだろう。

2.経口薬によるホルモンバランスの調整。
 いわゆる体毛の生え方について男性ホルモンが大きな役割を果たしているのが知られており、これを人工的に調整して頭髪を増やそうというもの。
 使用するのはプロペシアという錠剤。一日一錠、食前食後関係なく、好きなときに飲めばいい。
 製薬会社の資料を見せてもらったが、一年のスパンで六〇%の有意が認められているという。製薬会社の資料なので鵜呑みにはしないが、かなりの有意さである。
 補則として付け加えるが、男性ホルモンのバランスを変化させるため、女性には効果がなく、また、妊娠中の女性が摂取した場合は悪影響が考えられる。どうもこちらはかなり深刻らしくマニュアルにも「錠剤を割らないこと」が強調されている。筑田医師によると「飛散した薬剤を妊婦が吸い込んだりした場合の悪影響を心配しているのではないか?」とのこと。こちらも指示に従えばよろしい。

3.メソセラピーによる栄養の直接注入。

 脱毛の原因に毛根の栄養不足がある。そこで栄養剤を塗布する方法があるが、人間の細胞には外部物質の侵入を防ぐバリア機能があり、いくら栄養剤を塗ってやっても毛根に到達しない。到達しないと意味がないので効果が出づらい。
 そこでメソセラピーでは直接、栄養剤(各種アミノ酸、ビタミン)を直接注入する。副作用は特に認められないが、後述するようにいささか面倒である。
 また、メソセラピーという療法そのものは比較的新しい療法であるが、美容外科をはじめ様々な応用の利くやり方であるらしい。
 増毛の場合、一週間に一回、八回を1クールとして様子を見るという。

 インフォームドコンセントの後、まずは2.と3.を平行して行うことになった。1.も有意ではあるのだが、メソセラピーと併用すると薬品が入りすぎて副作用が強く出過ぎる恐れがあるとのことからだった。

hairpremeso.jpg

この写真は、本年5月16日

 


hairpostmeso.jpg
こちらは、本年8月22日
いかがでしょ?

知り合いの方で、ずっと何とかならないかなあ、何かお力になれないかなあと思っていた方に、お願いして治療してもらうことにしました。
 その経過をメールで送ってくださったので、アップ致しました。

 筑田先生にうるさく写真を入れろと言われ、それも出来る様になったので少々うれしい。ただ、サイズの調節やら、配置が上手く出来ないので、ブログの上の方が空白になってしまいました。やれやれです。

この写真を拝見して驚いたのですが、左耳の上の方は結構白かった髪が黒くなってきていますね。ふーん、面白い写真だなあと思いました。私(美夏Dr.)ももう少し髪について、勉強しなくては。

 それにしても脱毛治療は、無駄毛を抜く治療と、毛のない部分を生えさせる治療と、反対方向への治療がありますねえ。時々不思議な気がする美夏DR.でした。

posted at 2006/08/31 11:14 | kojitomika |
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 レーザーによるしみ治療の話をします。

 日光色素斑とか、口の悪い人によれば老人性色素斑と呼ばれる境界がくるっとはっきりした、丸い平坦なしみは、レーザー照射で治療ができる代表的なしみです。

 使用するレーザーは、Qスイッチといって、レーザー光線の出ている時間を最短にしたものです。種類としては、ルビー、ヤグ、アレクサンドライトがあります。照射している時間を出来るだけ短時間にすることで、皮膚の表面に熱がかからないように、つまり熱損傷が起こらないようにしたものです。

 さて、レーザー照射でなにが一番問題でしょうか?

 それは、炎症後色素沈着です。レーザーを照射したあとにかさぶたができ、だいたい10日後テープを除去すると同時に、しみはなくなっているはずなのですが、その後いったん色が黒ずむ場合があります。
これが炎症後色素沈着。レーザー焼けとも言います。
 炎症後色素沈着は、Qレーザーを当てた半分は起こるとされていますから、かなりの確率です。炎症後色素沈着が起こっている間に紫外線にあてたり、こすったりしなければ、半年から1年後には炎症後色素沈着は改善し、しみのない皮膚になっているはず。

 でも初めてレーザーを照射された患者さんにとってはとても不安だろうと思います。だいたい10日間もテープを貼って我慢した上に、一度取れたと思ったしみが黒くなってしまう。
 医者はたくさんの方にレーザーを照射していますので、そのうちに色は取れてくると思っていて、あまり心配していませんが、患者さんは不安ですよね。とても辛いことだろうと思っています。

 炎症後色素沈着は、ある程度やむをえないものです。その人の皮膚の性質でもあります。ただ、もともと傷跡には一度色がつきやすく、なかなか取れにくい人は、レーザー照射の前にハイドロキノンを1-2月くらい塗るなどの準備をしておいたほうがよいかもしれませんね。

 また、いったん炎症後色素沈着が起こった場合には、ハイドロキノンの使用と早い時期であれば、ビタミンCのイオン導入などをなさるという選択肢もあります。
 でも紫外線にあてなければ、原則半年から1年で炎症後色素沈着は改善するものです。おかかりのクリニックに相談してみてくださいね

posted at 2006/08/30 19:37 | kojitomika |
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 この週末は涼しくて、日は短く紫外線は弱くなり、秋が訪れたように感じられました。美夏クリニック (http://www.mika-clinic.com )のような皮膚科や美容外科の診療所では、そろそろしみ治療を開始する時期です。
 私も夏の間に黒くなった頬を、トレチノイン療法で漂白治療に取りかかろうと思っています。

 ところで、しみの治療で一番重要なことって何だと思いますか?

 しみはメラニンが局所的に大量にあるために、しみとして色が濃く見えます。しみの治療ではメラニンを追い出すことが目的となります。メラニンを産生するメラノサイトをなくす治療をしているわけではありません。

 メラノサイトを破壊するような治療をすれば、色は白く抜けてしまいます。それなので、しみ治療が終わった後もメラノサイトはそのまま皮膚の基底層というところに残っています。

 言い換えると、メラノサイトの活動を活発にするような状態になれば、しみは再発、再燃する。

  続きを読む: しみ治療 しみはなぜ再発するか

 トレチノインとハイドロキノンを使うプログラムが3種類あるとお話しました。nu-dermであれば、大体治療期間は4か月半、トレチノイン療法であれば3か月です。

いずれもしみ治療のほかに、毛穴が締まり、皮膚のはり感が出て、浅い部分の若返りとしては非常に効果が高いプログラムです。また、肝斑そのものの治療としても有効ですが、ポラリスやQレーザーなど肝斑があるとそのしみが増悪(余計悪くなる)可能性があるレーザー治療をするリスクを下げるというお話もしました。

 では、トレチノインの欠点とは何か
1、トレチノインによるしみ治療をしている間の妊娠はお勧めできない
2、赤みが残ることがある
  光治療やレーザーなどで赤みをとりますが、それでも何ヶ月か赤い方がおいでです。赤みが気になっているならば、他のタイプの治療のほうが望ましい。
3、紫外線を浴びる方にはむかない
4、患者さんに塗っていただくので、塗る量などを完全にコントロールをするのが難しく、成績にばらつきがある。
5、痒くなって掻いてしまうと、プログラムをやめなくてはならない場合がある。掻いてしまって傷になってしまえば、返って悪くなる。特に皮膚が痒くなりやすい方は注意が必要。
6、アトピー性皮膚炎などで、長い期間の炎症後色素沈着があり、とくに掻きこわして真皮にメラニンが落ちてしまっている場合には、漂白しにくい。
7、肝斑では、消えるまでの効果はなかなか得られない。


posted at 2006/08/25 19:07 | kojitomika |
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 週末はまた鴨川でした。
 海水浴場に夕方参りましたところ、ライフセーバーの「この夏の監視業務は終了です」というアナウンスが流れていました。この日はよいお天気で、海水は温まり海水浴には絶好でした。でも、このアナウンスを聞くと毎年寂しい気分になります。

 ですが、私にとっては幸いでした。波が結構あって、ボードで水浴び(とてもボデイボードとは言えない事を自覚。波に追い越されてゆくのは悔しい!!)していると結構眼に潮が入って手で払います。また、少々顔が黒くなってきました。ゴーグルを忘れて、海の水がしみたのが敗因のひとつ。UVシールドでは、何回も波に洗われたり、眼を拭いたりしていれば、取れてしまいますね。

日焼け止めの塗り方はこちら。面倒くさがり屋ナースのブログのなかでは、人気のページだそうです。本人いわく、あんなにアクセスしてもらっていいのかなあ?と。
http://mika-ns.jugem.jp/?day=20060510
自分でも日焼けどめの塗り方なんて書いていて、また黒くしているのは恥ずかしいんですけれど。
http://mika-clinic-drs.bblog.jp/daily/2006-07-14/

 そうそう鴨川では、新米がもう売られていました。このあたりはゴールデンウィークのころ田植えをして、今の時期には稲刈り。天候がよいせいでしょう。この新米は「ふさおとめ」という種類でした。お米はまだあったので購入は見送りました。
 鴨川から山の方へ入ったところのお米は長狭米といいまして、献上米だそうです。コシヒカリをよく頂戴していました。美味しいお米です。いつもお世話になっている米屋さんを紹介しておきます。

http://takenouchikometen.com/

posted at 2006/08/25 14:54 | kojitomika |
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スズメバチもアシナガバチもアナフィラキシーショックという強烈なアレルギー反応を起こして、場合によって死に至るので、とても怖いですねえ。

http://mika-ns.jugem.jp/?day=20060817

 鴨川の自宅が草ぼうぼうで時々蜂が巣を作っています。なるべく見回りをして、早めに巣を見つけるようにしています。郵便受けのなかに、アシナガバチの巣があって、気がつかずに手を入れてしまったらと、ぞっとしました。

 アナフィラキシーショックというのは、アレルゲンが体内に入ると、急激にショック症状をきたす怖い疾患です。2回目が一番怖いなどという俗説もありますが、2回大丈夫ならずっと大丈夫というのは誤りです

 蛇足ですが、飼っていたハムスターに何回も噛まれて、ショックを起こしたという医療記事を読んだことがあります。ハムスターで起こるんだとびっくり致しましたが、私が拝見した記事以外でも報告があるそうです。
 ハムスターなどげっ歯類の動物は、野兎病や鼠咬病など媒介する病気がありますので、小さいお子さんがいる場合には注意しましょうね。

posted at 2006/08/23 13:32 | kojitomika |
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前回に引き続きトレチノインの話題を

 トレチノインがニキビや若返り(小皺、毛穴)にはマイルドに、しみ抜きには強力に使うというお話をしました。
また、トレチノインを使用していて、赤みが出てくるようならば、ハイドロキノン(メラノサイトがメラニンを産生する過程を抑える薬)を併用した方が、安全性が高い(黒くならない)こともお話しました。

 ところでトレチノインとハイドロキノンをつかった治療のプログラムが、私の存じている範囲内で3つあります。それぞれ製剤も異なり、プログラムのスケジュールも異なります。


1、オバジ nu-derm(クリームプログラム)
 ロサンゼルスのオバジという皮膚科の先生によるプログラム。トレチノインの総量は3つの中で一番多い。そのために、多少の個人差はマスクされ、結果にぶれが少ない。
 フルフェイスで治療するのが、原則。他との違いは、漂白というよりは皮膚の色を均一にするのが目的(USAでみんな色を白くしたいとは限らないですものね)。
 フルフェイスで治療するので、口周りの乾燥や皮膚の剥けが派手。一見してオバジ顔とも呼ばれる、まっかっかで日焼けの後のような薄皮が出来る。
 この治療中の辛さが一番の欠点でしょう。オバジ先生は1クール(6週間)の間患者さんはこのプログラムを嫌悪する(hate)とおっしゃっていました。それはその通りだろうと美夏Dr.もやってみて感じました。
レーザー講習会で欧米の講師のお話では、リスクを下げるために(特に肝斑)、nu-dermをレーザーなどの治療の前に施行する場合が多いそうです。

2、東大形成外科の吉村先生によるトレチノイン療法
原則として漂白療法。しみの部分のみにトレチノインを使い、ハイドロキノンは広めに使う。こすって悪化させやすい頬骨の上のしみの患者さんが元々多く、頬骨の上ですと、(1)赤くなっても頬紅のようにも見える。(2)頬の上は皮膚が動かないせいか余り剥けない。の2点からnu-dermよりは患者さんの受け入れが良いと思っています。
 ただ、肝斑のある方で紫外線を受けた場合、nu-dermより悪化しやすいような印象があります。特に更年期前後の方。塗り方によってか、トレチノインの感受性の違いなのか、改善度にばらつきがあるよう感じています。

(3)メラフェード 肝斑は繰り返しでてくるしみなので、穏やかに長期間治療しましょうというコンセプトの元に作られたプログラムだと理解しています。
 ベタメサゾンというステロイドが入っていたために私のところでは取り扱っていません。でも今回ステロイドが入っていない製品がリリースされたそうです。期待できるといいですね。


posted at 2006/08/19 13:54 | kojitomika |
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ネットサーフィンをしていましたら、女子医の心臓外科に所属していらした外科医のブログを見つけました。

http://kazu-dai.cocolog-nifty.com/blog/cat3890205/index.html

 医療事故で刑事告訴され、無罪となった方です。人工心肺の操作をされていた。直接にはどうやら器械そのものに問題があったようです。

 ご自分と同じ病気の子供たちを助けたいと、心臓外科医になられたそうです。読ませていただいて、胸が詰まる思いがしましたので、紹介いたします。

 

posted at 2006/08/18 15:48 | kojitomika |
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 筑田先生が、ロンドンのキャッツと印象が異なると言うので、DVDを購入して拝見致しました。アンドリュー・ロイド・ウェーバーによる映像です。下記から購入いたしました。

http://www.amazon.co.jp/gp/product/B0009PRCHU/ref=pd_sim_b_2/250-5074002-5462642?ie=UTF8

 キャストはジョン・ミルズ、エレイン・ペイジ 

 確かにロンドンの映像と劇団四季では、雰囲気が少々異なります。

 ただ、生のステージはそれこそ生きているものなので、私は四季のキャッツを大変楽しく拝見しました。惜しむらくは、ややキャストにむらがあったことでしょうけれど、これは多分ロンドンの生のステージだってキャストやその場の雰囲気でむらが出るのは同じだろうと思います。筑田先生は、よほどロンドンのステージの印象が強烈で、その思い出が頭を支配していたのでしょうね。

Dr.美夏 「どうも劇団四季のキャッツは、お気に召さないようねえ。」
Dr.筑田 「歌と音楽が、どうしても自分の感覚の中で合わないんだ。日本語と西洋の音楽は、元々調和しないものなのかもしれない。言葉を聴いていると苦しく感じる。」

Dr.美夏 「それでウェーバーのキャッツは」
Dr.筑田 「これは、しっくりする。ダンスも歌もとても楽しめる。大体上手い。全体の流れの中に詩情を感じるんだ。劇団四季のキャッツは、こどもを楽しませるようにしたために、優美さに欠けてしまったような気がする。」

Dr.美夏 「私は、戦後60年経ったこの日本東京で、毎日西洋由来であるミュージカルを公演し、採算があっていると言うことの方がよっぽど驚異的だと思うけれど。私は本当にすごいと思っている。
 それに決して質は悪くない。楽しかった。2倍の値段をだして引越し公演をみるよりは、私は劇団四季のキャッツを2回見るほうがいいかな。
 生のステージと収録されたステージではもともと違うものですしね。

 ある意味で日本でミュージカルをやるっていうのは、ロンドンでイギリス人が歌舞伎をやるようなもの。もともとハンディがある。例えば、日本の子供たちのなかで、ダンスや声楽を習うお子さんの割合がヨーロッパに比べたら少ないのじゃあないかしら。つまり裾野がまだ広がっていない。」

Dr.筑田「個々のダンサーを見れば、とても上手な人がいたよね。」

Dr.美夏「西洋音楽でタイトルを取る若い人たち増えてきてるでしょ?どんどん良い作品が一杯出てくると思う。それに私はとても劇団四季のキャッツを見て楽しかった。」
Dr.美夏「あと驚いたのは、ダンサーの体形。美容外科には、もともと美しい人たちがたくさんおいでになる。けれど、本当に一昔前の日本だったら絶対ありえないような、背が高くてヒップアップされ、見事な体形のダンサーがたくさんいて、びっくりした。生活そのものも変わっているせいかな。これは本当に驚いた!!」

posted at 2006/08/17 09:22 | kojitomika |
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アンチエイジングの実際 No.3 トレチノイン療法

 トレチノインという薬はビタミンA酸、レチノイン酸とも呼ばれるビタミンAの誘導体です。元々は、アクネ(ニキビ)の薬です。
http://www.nlm.nih.gov/medlineplus/druginfo/medmaster/a682437.html

 ニキビの治療については、ウェブサイトにも書きました。
http://www.mika-clinic.com/kamoku/hihu05.htmlトレチノインを使う目的は、面疱(コメド=毛穴に詰まる皮脂と角化物の塊)を追い出すことにあります。ニキビ治療では、塗っている場所が赤くなるかならないかくらいの、マイルドな使用量で充分です。

 トレチノインは、患者さんによって反応の仕方に差があります。感受性の違いといってもよいかもしれません。少量でもすぐに赤くなるひと、かなりの量をぬっても余り効かないひとーーー。そのため、一律にこういう状態ならば、この量を塗るようにとは決められません。言いかえれば、医師の腕の見せ所。
ご自分で個人輸入などで入手され、適当にお使いになって、トラブルを起こしてしまって困っておられる方もおいでです。

 また、約8週間くらいで薬が効かなくなってきます。耐性ができたと言います。東大の吉村先生はレセプターのスイッチがオフになるんだよとおっしゃっています。このあたりのメカニズムが分かりにくいのですが、確かに臨床的には8週を過ぎると効きが悪い。

 USAで皮膚科医の奥様方がニキビ治療でトレチノインを塗っていたら、小皺が減ってきたということから、トレチノインの若返りの治療が始まったそうです。

 トレチノインは、細胞のターンオーバーを促す薬です。
 お腹にいる赤ちゃんにトレチノインが届いてしまうと(塗り薬では一応届かないとされていますが、飲み薬は大変危険です)、奇形を起こしやすくなる。厚生労働省は未認可ですので、保険の適応はありません。なので、妊娠の可能性がある女性には使いにくい。
 でもこの細胞のターンオーバーを促し、毛穴を締め、表皮内のメラニンを追い出すことで漂白するという作用は、アンチエイジングのコンセプトそのものです。

 私は、ニキビと毛穴、小皺目的にはマイルドに、漂白目的には強力にトレチノインを使っています。

 トレチノインもたくさん書くことがありますので、続きをお楽しみに


なすびNs. 「センセはトレチノイン好きだよね?」
美夏Dr.「だって効果確実、安い。これが嫌いな人はいないでしょう?」

なすびNs.「質問の方向を変えてみましょう。トレチノインで乾燥するっていうでしょ?これはどうなの?」
美夏Dr. 「トレチノインは皮膚の細胞が細胞分裂する基底層を刺激し、そのターンオーバーを促進するとされている。新しい細胞がどんどんできるの。そうすれば、当然垢となって落ちる細胞も増えるし、毛穴に詰まっているものも押し出される。
 垢となって落ちるということは、言いかえれば剥けるわけだから、結果としてのピーリング剤>。薬が作用する場所が、基底層ってことよね。

 当然のことながら、新陳代謝が活発になって、垢となって脱落する細胞が増えればそれに伴って水分も蒸発する。乾燥しやすくなる。
 だから、アトピー性皮膚炎の人など乾燥しやすい人には、トレチノインが使いにくい。

 ケミカルピーリングでは、皮膚表面に塗って直接角層を剥いて、結果として細胞分裂を促す。つまり反応としては逆方向なんだけれど、結局やっていることは同じ。ただ、ケミカルピーリングでは、毛穴の奥までは薬は届かないから、コメドを押し出すには弱いわけ。ケミカルピーリングも乾きやすくなるでしょ?」


なすびNs. 「感受性が違うって?」
美夏Dr.  「反応がね、人によってずいぶん違う。トレチノインの量が一番多いプログラムが、オバジのnu-dermだと思うんだけれど、これでさえあまり赤くならない人っているの。一見肌理が細かくて乾燥に傾きがちで敏感そうな肌でも、あまり赤くならない人もいれば、反対に丈夫そうだなっておもっても、真っ赤になる人もいる。一応使っていただいて、判断するようにしているけれど。」

なすびNs. 「赤くなったら辛いよね。ワタクシはオバジのnu-dermは、いくらお勧めされてもやる気がしない。美貌に自信がもてずに外を歩く期間が長いのは、そりゃあいくら結果がよくても、ワタクシ向けではありません。」
美夏Dr. 「ただね、個人の感受性の違いも大きいけれど、実は塗り方塗る量が患者さんによって、かなり個人差があるように感じている。このくらいで使ってねとは、説明しているけれど。」

なすびNs. 「赤くなるほど効くとも言っているじゃあない?」
美夏Dr. 「赤くなったら、ハイドロキノンでメラノサイトの活動を抑えておいたほうがいい。特に肝斑のあるかたは、トレチノイン塗って赤くなって、それで紫外線にあたったら、一度に黒くなる。あっという間に黒くなるからね。ただ、ニキビ目的で使うなら、赤くなる手前で充分に効いてくるから、その量を調整するのよ。

 あとね、どうしてもトレチノインはターンオーバーを促すから、場合によって炎症反応が強くなる。乾燥した上に炎症が起こると場合によって痒くなる。痒みで引っかいちゃうと今度は傷になる。痒くて掻いてしまうようになったら、トレチノインを塗るのを中止しなくてはならないの。これは、ニキビ治療でもしみ治療でもとても重要なこと。」 

posted at 2006/08/16 17:05 | kojitomika |
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 オペラや室内楽も大好きなのですが、夏のイベントとして、キャッツを観にいきました。

 五反田から歩いて5分ほど、キャッツシアターという劇場が劇団四季のキャッツ専用にあります。
 客席に入りますと、周辺の壁や舞台にまず眼がゆきます。ごみためのよう。ネコたちのお気に入りの場所なのでしょうか?子供さんたちのすきな、「たまごっち」やら、お菓子の袋やら、古くなった楽器やら。大道具小道具と言うのかしら?製作なさった方たちは、きっと楽しく作られたでしょう。身近なごみが一杯ならんでいます。臭いは幸いありませんけれど。
 

 最近のオペラなど、シンプルな舞台もそれはそれで味があって、楽しいものです。キャッツはキャッツ専用の劇場ですので、さすがに完成度は高い。興味のある方は是非ご覧下さい。

 ミュージカルを生で見るのは、実ははじめて。たくさんのネコたちが、その猫生を誇り高く謳歌している舞台は、感動ものでした。メモリーの歌も胸にしみいるようで、また歌う猫によって表現しているものが違っていて、楽しかったです。

 キャッツのもとは、TSエリオットという詩人の詩から来ています。アマゾンでこちらも注文し、しばらくはキャッツの余韻に浸ることになりそうです。

 美夏Dr. 「筑田先生は、ロンドンでキャッツを観て泣いちゃったって、サーマクールの体験記で書いていたでしょ?
http://www.mika-clinic.com/invitation/blog2.html
今回の劇団四季のキャッツはどうだった?」

Dr.筑田 「僕はね、ロンドンのはTSエリオットの原詩がね、韻をふんだり、微妙な面白い言い回しが、すっごく楽しかった。日本語の歌になったときに、その詩の面白さが減ってしまっていたのが残念だった。」

Dr.美夏 「英語が聞き取れなきゃ、英語の歌は楽しみにくいかなあ。オペラでも字幕がないと、(例えばドイツ語だったり、イタリア語だったりしたら、お手上げでしょ?) やっぱり難しいじゃない?子供たちに原語で楽しめと言うのは大変だなあと思うんだけれど。たくさん小さい子供たち来てたよね。どの子供たちも、食い入るように見ていた。それに日本語でも、結構難しい言葉や聞き取りにくい言葉があったけれどーーー。小さい子供は、字幕って訳にはいかないしねえ。」

Dr.筑田 「あと音響がね、時々音が割れていたりして気になった。生の演奏って訳には行かないのかなあ?」

DR.美夏 「たしかにね、小さくてもオケが入っていたらさらにいいのでしょうけれど、それじゃあチケット高くなりすぎて、観る事できなくなっちゃうよ。」

http://www.amazon.co.jp/gp/product/4480031375/250-5074002-5462642?v=glance&n=465392

エリオットの詩集をご紹介しておきます。筑田先生には、原詩のキャッツのペーパーバックをプレゼントしましょうね。

posted at 2006/08/16 09:34 | kojitomika |
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 昨日ひまわりママさんと契約いたしました。

美夏クリニック http://www.mika-clinic.com はどちらかと言うと、地元の患者さんの多いクリニックです。そのために、御家族でおいでになる方がたくさんおられます。

 筑田先生の鍼治療も私の美容外科形成外科の治療も、ときに時間がかかります。たまたま先日赤ちゃんをお連れになった若いママさんがおいでになりました。お子様たちには、スタッフが絵本を読んだり、あやしたりして診察が順調に普通は終わります。でもたまたま時間がかかる治療で赤ちゃんが泣きだして、スタッフはママでないことがわかるのか、治療が続けられませんでした。それで、保育のできる体制を作ろうと言うことになりました。

 武蔵野市のNPOでひまわりママさんという組織があります。保育サービスでは実績があります。地元のベテランママたちが保育してくださいます。私のところに来てくださる患者さまのなかにも、このひまわりママの協力会員の方がおいでになります。以前にもお願いしていたときがあり、安心してお願いできるので、今回新たに団体会員として契約致しました。そうですね、ひまわりさんって、顔のみえる保育ママという感じでしょうか?

 もし、時間がかかる治療をお受けになりたいのだけれど、お子さまが心配でという方は、ご相談くださいね。保育の内容などをご理解いただく必要がありますので、ご足労ですが、一度クリニックにおいでくださいますようお願いいたします。

ひまわりママのウェブサイトです。
http://www.himawarimama.org/

 ひまわりママさんってどんな人たちがやっているの?
子供さんたちが手を離れた時期のベテランママが多いですよ

 プロなのかなあ?
ひまわりママは、相互会員制といって、ある意味互助組織なの。協力会員は子育て支援をする人で、(財)女性労働協会の「保育サービス講習会」の修了者、有資格者、保育および育児経験者でなりたっているんですって。

 非営利なんだ?
特定非営利活動法人 保育サービス ひまわりママ というんですって。
だから保育料も1時間945円からと、良心的。ただ、変更や延長や緊急などでは事務手数料などに細かい決まりがたくさんあって、なかなか分かりにくいけれど。

 保険は?
(財)女性労働協会が三井海上火災(株)と締結している保険にはいっていて、その保険内で補償されるんですって。

 安全かなあ?
保育してくれるベテランママは、地元の人たちでその点では安心。でも世の中何が起こるかわからないでしょう。ママさんたち、ずいぶん気をつけて見てくれています。でも心配ならパパにお願いするのがいいかしら?医療も保育などのサービスも、納得して受けなくちゃ。

posted at 2006/08/08 20:40 | kojitomika |
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鍼灸師として免許とりたてのお嬢さんがいます。もともと患者さんですが、美容にも関心がおありで、時々来て頂いています。色白のブランシュちゃんです。
 本日はなんと筑田先生はこのブランシュちゃんに鍼を打ってもらっていました。今日は2回目らしい。

DR.美夏「先生は今までに何回くらい自分に鍼を打ってもらったことがあるの?」
DR.筑田「最初は亀田総合病院で鍼治療を始める時に、恩師の馬先生に打ってもらった。特別なんの症状もなかったから、純粋に鍼の患者さんの気持ちを理解するため。良くなったも何もよく分からなかった。
 その後ずっと患者さんの鍼を打ってばかりで、自分に打ってもらう機会はなかった。馬先生に鍼を教えてもらってから、もう数年たつ。最近では腰が痛くて、左足にしびれが出てきた。学生時代に三段跳びをしていて、飛ぶ瞬間には体重の数倍の重力がかかると言われている。そのときの影響かなあ?年齢のせいだとは思いたくないけれど。
 自分では打てないし、辛かったんだよ。前回ブランシュちゃんに打ってもらったら、しびれが軽くなり、動きやすくなった。
 でも昨日ボディボードをして長時間の運転をしたら、また軽いしびれが出てきた。」
ブランシュ「今日見たらね、皮膚は真っ黒、真っ赤で、いったい鍼をどこに打ったらいいのか分からないくらい日焼けがひどい。こんなひどい日焼けした肌に打つのは初めてだった。日焼けに効く鍼は残念ながら知らなかったけれど、効く鍼もあるんじゃあないかしら?次回までの宿題ですね。
 どちらにしても腰の筋肉は硬くて張っていた。16本くらい足と腰に鍼を打って15分そのまま。」
Dr.筑田「打ってもらったらね、痛みが軽くなったよ。」
ブランシュ「終わったら飛び跳ねていたの。また悪くなるでしょう?」

Dr.筑田「今日はブランシュちゃんの膝にも打った。右の膝が腫れ、関節腋が貯留し、圧痛があった。診断名は亜急性膝関節炎。」
ブランシュ「ちょっと特殊な鍼を試したら、腫れちゃった。リウマチの患者さん向けの鍼を適応がない正常な自分自身の膝に打ったらから。打った直後から歩けなくなるし、痛い。それで今日筑田先生に治療のための鍼を打ってもらったら、最初じーんとする響きがあって、その後立ち上がった時には痛みは消えていた。今日美夏クリニックへ来る前はテーピングしていたんだけれど、もう必要がない。」

美夏Dr.「鍼って刺されるときが怖くて、緊張して嫌なんだけれど。」
筑田Dr.「リラックスしないからよけい痛いんでしょ。やられたくないのに長く続く鈍痛も嫌なんだから、わがままとしか言えない。結局我慢できない痛みになると、痛い鍼は嫌だから痛くないところだけ打てとか、うるさくて仕方がない。痛みが出やすいツボは決まっているんだけれど、そのツボが一番重要なんだ。それを痛くないように、少しでも楽なように打つのも、テクニック。」
 ブランシュ「美夏先生の気持ちがすごく分かる。痛いの嫌ですよね。でも治るのであれば、我慢しようかな?ニキビの治療も一緒ですよね?」
「ところでキスオブザドラゴンというジェット・リー主演の映画があるの。これが鍼を使った映画でお勧めなので、是非見て下さいね。」

posted at 2006/08/07 19:59 | kojitomika |
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海で

 本日出勤した筑田先生の顔は真っ赤っか。native Americanかと大真面目に聞かれたことがあるそうですが、もともと浅黒い皮膚に日焼けして、ふつうの黄色人種の医師には見えません。
 
 昨日の鴨川は、昼の間は霧がかかっていたのですが、それでもお日様は射していて、海に良い日でした。台風が遠くから近づいてきて、波は時々高く持ち上がっていました。鴨川の海は、潮が速いのでこのような日は注意しないと事故のもとです。海水浴場には、ライフセーバーが待機していて、その分安全です。でもこの高波で、やはりあちらこちら事故が起きていたそうで、心が痛みます。

 

 

posted at 2006/08/07 15:40 | kojitomika |
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 やっと夏が来たと思ったら、ぎらぎら紫外線が強いですね。

 いままであまり日焼けしていなかった方で、海などで焼いてしまって、やけどになって受診される方が毎年おいでです。急に長時間この太陽の下にいますと、広い面積でやけどになってしまいます。

 是非、強めの日焼けどめを厚めにむらにならないように塗ってお過ごしくださいね。可能であれば、お出かけ前に小範囲でかぶれないことを確かめてーーー。私も今日夕方鴨川に出かけます。来週お目にかかる患者さんに言い訳しなくてすむように、日焼け止めを持って行かなくては。

 それでは皆様よい週末をお過ごし下さい。

posted at 2006/08/05 13:59 | kojitomika |
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 ブログを書き始めてから、時々メールでのご相談を承ります。これが、一般的なお話、特に皮膚科系のお話ですと、そんなに問題がないのですが、瞼など美容系の手術のお話ですとすっごく難しい。特に瞼は形と機能の両方が重要です。

 道行く人の瞼の形を見てみてください。皮膚の厚み、脂の付き方、眼球の位置(出目なのか奥目なのか)、蒙古ひだの形(特につっぱりの強さ)、眼瞼挙筋の動き、左右差、眉毛の位置、皮膚のゆるみ具合、などなど。みんな違います。

 それなので、お話下さって理解した瞼とお会いしたときに拝見した瞼では、全然別の瞼であることが、しばしばあります。

 先日、ぼうっとTVを見ていましたら(うろ覚えのところがあり、少々間違っていたら、ごめんなさい)
「時計である
 10時10分を指している
 秒針は赤い
 文字盤は白くて四角い
 枠は茶色である」
という文章から、その時計を書くというゲームをしていました。数人のゲストと視聴者がその絵を描いていました。まあ、当然ですが千差万別。

 一目見れば、どんな状態なのか分かります。でも、いくら言葉で表現しても、限界があります。そのために、いわゆる美容の手術の細かい内容はブログやウェブサイトなどでは表現しにくい。

「百聞は一見にしかず」

 本日は言葉によるご相談で医師が見せて下さいとお願いする理由でした。

posted at 2006/08/03 09:25 | kojitomika |
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 ブログを書き始めてから、時々メールでのご相談を承ります。これが、一般的なお話、特に皮膚科系のお話ですと、そんなに問題がないのですが、瞼など美容系の手術のお話ですとすっごく難しい。特に瞼は形と機能の両方が重要です。

 道行く人の瞼の形を見てみてください。皮膚の厚み、脂の付き方、眼球の位置(出目なのか奥目なのか)、蒙古ひだの形(特につっぱりの強さ)、眼瞼挙筋の動き、左右差、眉毛の位置、皮膚のゆるみ具合、などなど。みんな違います。

 それなので、お話下さって理解した瞼とお会いしたときに拝見した瞼では、全然別の瞼であることが、しばしばあります。

 先日、ぼうっとTVを見ていましたら(うろ覚えのところがあり、少々間違っていたら、ごめんなさい)
「時計である
 10時10分を指している
 秒針は赤い
 文字盤は白くて四角い
 枠は茶色である」
という文章から、その時計を書くというゲームをしていました。数人のゲストと視聴者がその絵を描いていました。まあ、当然ですが千差万別。

 一目見れば、どんな状態なのか分かります。でも、いくら言葉で表現しても、限界があります。そのために、いわゆる美容の手術の細かい内容はブログやウェブサイトなどでは表現しにくい。

「百聞は一見にしかず」

 本日は言葉によるご相談で医師が見せて下さいとお願いする理由でした。

posted at 2006/08/03 09:25 | kojitomika |
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