フェイスリフトかFillerか ほうれい線に対して

 しばらく皮膚科関連の話題が多かったので、本日は美容の話をさせていただこうと思います。

 だんだん年齢が高くなり、ほうれい線(鼻唇溝)が気になってきます。そのときの治療としては、フェイスリフトやサーマクールなどリフトアップの手技を選ぶか、Fillerとよばれるヒアルロン酸やコラーゲンの注入をするかという選択肢があります。

 どちらにするかの決め手は、フェイスラインが気になるかどうかになります。
 下あごの両脇が少し緩んで、たるんでいるのが気になる場合は、原則として頬の引き締めが必要になってきます。
 フェイスリフトの手術では、頬全体を引き上げるようにSMASという脂肪の中間にある線維組織と皮膚を引き上げて、耳の前では患者さんによって差はあるものの、2-3cmくらいの幅で皮膚を切除します。フェイスラインについては、ダイレクトに皮膚を引き上げる効果が得られますので、顎の下から頬にかけてのラインがシャープになり、満足度の高い治療方法です。腫れる期間があって、ダウンタイムがあるのが欠点です。

 サーマクールは、フェイスリフトのように、つまり皮膚面積にして10-20cm2 も短縮することはとても難しい。でも、ダウンタイムなくリスクも極めて低い。皮膚のはり感や結果が出るのは遅いものの、引き締めを1時間足らずで可能で、腫れたり痛んだりするような期間がないというメリットがあります。
 フェイスリフトの手術は怖いんだけれど、という方にはこの手術とサーマクールの間の施術がなかなかないのが現状です。(スレッドリフトという手技がありますけれど、異物を残すリスクと結果の持続性に難点があります)
 フェイスラインはあまり気にならないけれど、ほうれい線が深くなってしまって、その影が気になる方はFiller(ヒアルロン酸注入)が、短時間ではっきりした効果が得られ、満足度が高いと思います。
 麻酔のクリームを塗って1時間お待ちいただき、注射そのものは10分くらいで終了。腫れもミニマムで、きれいに仕上がります。最近のサージダームやカプチークなどのヒアルロン酸の製剤は、以前のレスチランなどに比べ、やわらかく自然に仕上がります。美夏DR.は施術後に患者さんが鏡をご覧になって、とてもうれしそうなお顔になるのを拝見するのがとても楽しみです。

 Filler注入のテクニックも、美夏Dr.が始めてヒアルロン酸の注入を始めた5年前に比べてずいぶん変化しました。以前は真皮に注入し、どちらかというと平面を持ち上げるという方法が主流でした。

 現在では3次元的に、立体を作ってゆきます。注入の深さも真皮とはかぎりません。
 顔全体のバランスから注入する部位や深さを決めていきます。3次元的な顔の見方が出来ないとなかなか難しい。同じ1本のFillerを使っても、結果は医師によってずいぶん異なると思います。

 本日話題のほうれい線に限ったはなしでも、鼻翼基部の注入法や口角すぐ横の表情で出やすいしわをどうするかで、結果がちがいます。本当にわずかな違いでお顔の印象がまったく変わるので、怖い手技だと思っています。お帰りになる時の患者さまの笑顔がとても励みになります。

posted at 2007/02/03 18:46 | kojitomika |
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