漢方内科学の執筆 (Dr.筑田)

漢方内科学の執筆  

まもなく漢方治療のお奨めの参考書として漢方内科学が出版されます。
メディカルユーコン社 税別1万円です(医学書にしては、内容から見れば安い!!)

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 編集者の水野修一先生から血液疾患部門の執筆を依頼されてから3年は過ぎました。

 血液疾患領域は現代医学の中で、基礎及び臨床研究が飛び抜けて驚異的に進歩した分野です。 診断と治療にはDNAレベルでの解析無しには考えられません。

  この様な西洋医学でも最先端を行く血液疾患の治療に、2千年以上前からの東洋医学的治療法を、ほとんどの血液専門臨床医は疑問を持つものと思います。

 普通の医学教育を受けた科学的分析思考に支配されている臨床医にとっては、私を含めて漢方医学的考えは荒唐無稽で理解に苦しむのが常なのですから。 現代の医学を長年学んだものに、いきなり2千年前の考え方で治療を考えなさいといわれても、躊躇無く出来るものでは有りません。

 私の場合ですと、東洋医学の考えを受け入れ、現代医学と異なる次元で患者さんを診察し、患者さんに最適の治療を選択出来る様になるまで、数年間を必要としました。 物を見るのに、そのものの形、大きさ、重さ、質感、色、ニオイ、味で見るように、さまざまな見方があるものです。 同じように、東洋医学的観察法、西洋医学的観察法には異なる次元の見方が必要なのです。

 要するに、患者さんを診察するときに、脳を切り替えながら多方面から観察し、考えるのです

 今回の参考書は、従来のものと異なり、特別な違和感を覚えることなく漢方治療が出来るようにと配慮されていて、一般の臨床医にはとても使い易い参考書です。 執筆の血液疾患は如何しても、西洋医学的標準的治療法が確立されている事が多く、漢方治療の出番は他の疾患より簡略になりがちなのですが、水野先生の厳しい要請で、現在わかってきたものについて出来るだけ網羅するように勤めたつもりです。 今週完成本が贈られてきました。

 今後さらに完成度の高いものにする必要はあると思いますが、一段落し、最近のとても嬉しいニュースとなりました。

 

美夏Dr.コメント ずいぶん前に、どうして漢方なの?骨髄移植とかする血液疾患で、漢方が役に立つの?などと質問しては困らせていました。

 どうやら化学療法といって抗がん剤の組み合わせ治療をしている時に、漢方で補助療法をすると、ずいぶん抗がん剤や内服ステロイドの量が減らせ、結果が同じでも抗がん剤治療時の苦痛を軽くすることが出来たらしい。
 そうこうする内に、漢方治療にのめりこみ、亀田総合病院にいるときには、馬先生に鍼治療を習い、東洋医学もライフワークの一つになったのだそうだ。面白い経歴ですね。

 確かに血液内科というところは、西洋医学のなかでも、西洋薬を最も先鋭的に使う科です。その血液内科の医師が、東洋医学をも専門とするというところが、面白いですね。
 考えてみれば、西洋医学的な身体とか東洋医学的な身体ということはないので、ツールが増えただけと考えれば当たり前なんですけれど。

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