アンチエイジングのセミナーに行きました

 昨日第二回日本美容抗加齢医学会に行きました。美容系の仕事をしている形成外科医が中心となっている会で、鎌倉湘南病院の山下理絵先生が会長でした。なかなか盛況で面白かったので、今週はその話題から紹介しようと思っています。

antiagingmeeting.jpg

 今日は、イオン導入の話です。

かおる美容外科の佐藤薫先生が昨日発表されていました。イオン導入は、電流を流すとイオン化した物質(ビタミンCやアミノ酸、トランネキサム)などが、皮膚のバリアを超えて深い層にまで入れることが出来るというdrug delivery systemの一つの手段です。つまり塗っただけではなかなかバリアを通過しない薬を、電流で導入する。

 他の治療を円滑に勧めるために、ビタミンCの細胞修復能力を借りる、穏やかに美白する、皮膚の深い部分にまで水分を入れて保湿するなどに使われます。

佐藤先生が強調されていたことは、治療中のトラブルや思いがけない出来事のお助けマンとしてとても有用であるし、場合によっては治療の主役に実はなっていることがあるという事です。

 

 美夏Dr.( http://www.mika-clinic.com )も同感です。イオン導入がそのパワーを発揮するときとは、


1、 美夏Dr.の場合、しみ抜きを仕事としてしながら、アウトドアの誘惑に勝てず紫外線のもとで休暇を過ごしてしまいます。その結果ときたら情けない話ですが美夏Dr.は肝斑持ちですので、当然肝斑が悪化します。恥ずかしいけれど、真っ黒にしみが浮き出てしまう。このように非日常で紫外線によるダメージを受けたときには、集中的にイオン導入をします。http://mika-clinic-blog.com/cat66/cat132/


2、お顔にやけどや擦過傷を負ってしまった。
炎症後色素沈着が心配ですね。
もちろん炎症後色素沈着は傷の深さと治療経過、本人の皮膚の性質によって決まりますので、最初の頃はしみになるかどうか分からない事が多い。でもなる前にこれも集中的にイオン導入。かなり結果が違います。これでも色素沈着が残ってしまったら、トレチノイン療法がお勧め。


3、皮膚表面の処置後
大体美容外科的な処置って、皮膚の新陳代謝をあげて、無理矢理治すなんてところがあります。でも処置後イオン導入をするとこの15分で皮膚は沈静化して、結果がよくなる。だから美夏クリニックではサーマクールの後にも、フォトフェイシャルの後にも、ピーリングの後にもイオン導入を一緒にして頂いています。(たいていはコストも込みにさせていただいています。合併症の確率が下がるもの。

トランサミンの導入はしていませんでした。

トランサミンって梗塞リスクが高まる事があるとされていますので(少なくとも文献上は)、どうも美夏Dr.自身は内服していません。説明した上で処方していますので、この(美容系形成外科)業界のなかでは処方数がかなり少ない方だと思います。はっきりとしたダブルブラインドで梗塞リスクを評価した論文も見ていませんので、大丈夫かもしれないのですが、どうも気が進まない。筑田Dr.も虚血性心疾患持ってるしね。(カミングアウトしちゃった!!)

でもイオン導入なら悪くないかも。岩城製薬で試薬を販売しているそうなので、早々に電話しなくちゃ。

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