傷の治療 N0.2 「傷はwetに保とう」

消毒すると傷の治りが遅い

前回のキャッチフレーズは、上記でしたね。
本日は傷を湿潤環境におくと言うことをテーマにお話します。傷が治ってくるときに、身体の中から浸出液とよばれる水が出てきます。 その浸出液を上手に傷を治すために使うには、乾かさずにwetな方が良いのです。 そうです、気、血、水の【水】を思い出してください。こちら

water1.jpg

 その浸出液を作っている物質は(西洋医学的には)

1、 血小板や血小板から出てくる糊のような物質 (出血をとめる)

2、 白血球や補体、免疫グロブリンなど、感染防御の物質(病原微生物に対抗)

3、 種々の成長因子や線維芽細胞などの傷をふさぐための物質

 の3種類があります。

  元々動物は、傷を受けたときに、このような傷を治すような物質を自分自身で作り出しています。乾いてしまうと、その自分を守る細胞、新しく治ってゆく細胞は死んでしまいますし、物質であれば壊れてしまいます。せっかく自分の身体が作り出している有益な仕組みは大事にしたほうがよい。

 もちろん、傷を受けたわけですから、外界の病原微生物に対してどう自分を守るかという配慮は必要です。 ほとんどの傷で問題になるのは、自分の皮膚にもともといる常在菌です。この常在菌が傷で悪さをするときには、炎症が起き赤く腫れる、熱を帯びる、痛くなるなどのサインがあります。そのようなサインがあるときには、常在菌に対して対処が必要です。でもそれは消毒ではなく、抗生物質を使う方が傷の治りが早い。

自分の治る力と外界からの種々の要素のバランスです。自分の治る力(免疫)を大事にするためには、乾かさず傷を湿潤環境におく(ウェットにしておく)ことが重要です。

湿潤環境は、多めの軟膏創傷被覆剤ラップなどで、簡単に作れます。ジョンソンアンドジョンソンのキズパワーパッドは、ドラッグストアで簡単に手に入る優れものだと思います。
使い方は、また次回のお楽しみに。今回の記事も以前の焼き直しです。すみません。

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