「対決」日本美術の美術展に行きました

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上野はたくさん美術館があって、楽しい所です。いくら時間があっても足りないーー。本日休診で、国立博物館に出かけました。

 お目当ては「対決 巨匠たちの日本美術」です。

 スレッドリフト研究会に出かけるときに、井の頭線吉祥寺駅にたくさんポスターが貼ってあって、とても魅力的で私を呼んでいるように感じました。(まさかね!でもね呼ばれた気がした!!)

 一対の巨匠の作品を並べて、個性を浮き立たせるという趣向です。こちら 

最初が運慶と快慶 地蔵菩薩像ですけれど、運慶の動的で力強い像に比べ、快慶の像は繊細で端正で静的です。運慶の作品って、とてもダイナミックで印象に残ります。

雪舟と雪村 雪舟の絵をこんなにまとめて拝見したのは、たぶん始めてです。計算されつくした完成度の高い絵です。慧可断臂図 こちら の下のほうにあります。輪郭の線が正確で、ピカソのデッサンの線を思い出しました。 その雪舟にくらべると、雪村の絵は、思わず微笑みが浮かんでしまうユーモアと感情が自由に放たれるような自在さを感じました。

狩野永徳長谷川等伯 中学生だったか高校の時だったか、等伯の水墨画の水の流れに驚嘆したことがあります。その絵を検索したのですが、残念ながら見つかりません。 こちらの「松林図」 霧の中に浮かぶ松の木々。ひんやりした空気や静けさ、等伯の心の中が見えるようでとても静かな感動を呼びます。あんまりたくさんの人がおいでですと、分りにくいかもーー。今回の展覧会の一番印象に残った絵かしら?

このほかにも円空や木喰とか、歌麿と写楽とか、なかなか興味深い。 再発見するものがたくさんあると思います。

 わたくしは、等伯の絵を見ながら自分のアイデンティティが東洋の中の日本にあることを確認し、日本の美をより近く感じました。 襖絵として、これだけ質が高く人の心を打つ絵を身近にしてきた感性を、私たち自身養ってゆく必要があると思ったのです。

 反対に、音楽におけるアイデンティティがどうして日本の歌曲の中に見出せないのか少々不思議に思いました。

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