ディフェリンゲルーー赤くなる 乾く

comedo4.jpg

 ディフェリンは、もともとトレチノイン(レチノイン酸、ビタミンA酸、レチノイド)の副反応である 赤くなる、乾燥する、剥ける という現象を抑えた薬です。

 矢印の黄色い部分が脂腺。脂腺で作られた皮脂は毛穴を通して赤い矢印から排出されます。その排出がうまくいかず、毛穴に脂と角化物がたまったのがcomedoです。ニキビのもとですね。

 トレチノインもディフェリンも、基底膜という皮膚の細胞が細胞分裂するところに働き、新しい皮膚の細胞をたくさん作ります。そうすると、たまった皮脂comedoは、8-12週かけて細胞分裂にともなって少しずつ上へ上へと押し上げられ、最終的には排出されます。

 これらの薬には、他の細胞に対しても新陳代謝を良くする作用があります。つまり、血管を新生するので赤くなる、繊維芽細胞を刺激してコラーゲンをたくさん作る。

それで、美夏クリニックでの経験則です。先ほどの副反応の 赤くなる、乾燥する という現象は、主作用のcomedoを排出する作用の強さとパラレルです。言い換えると赤くなり乾燥するほど、早く良くなるーー。

 でもね、乾燥しすぎてかぶれちゃう(刺激性の接触性皮膚炎)になっちゃうと、やりすぎなの。

 使用している方への現実的かつ実際的な注意

1、2-3月かけて改善する薬なので、すぐには良くならない。それどころか深いコメドcomedoが浮いてくるので、場合によっては3-5週くらいだと、悪くなったように見える

2、赤みや乾燥はある程度は仕方がない。とくに口の周りは渇きます。動くから、地震の時の地割れみたいになっちゃう。(口の周り塗っていないのにーーっておっしゃいます)

 口角や眼尻が切れてくるとか、痒くて夜搔いているなんて言うときには、外来受診をした方が良いと思います。美夏クリニックでは、赤みや乾燥がはっきりしてきたら、2週間は1日おき(隔日)に1回塗るようにしてねと、お話しています。それでも使えない人が、10%くらいはおいでです。どうぞ無理なさらないで、主治医とよく相談して使って下さいね。

3、もともとトレチノインやディフェリンは、肌荒れしやすい薬なの。間違ったスキンケアをしたままでは、うまく使えない。ファンデの選び方、洗顔の仕方、保湿剤の使い方をよーく主治医やスタッフにお聞きになってくださいね。(洗いすぎるな、こすりすぎるな、に尽きますけれど)

カテゴリ

,

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: ディフェリンゲルーー赤くなる 乾く

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://mika-clinic-blog.com/mt/mt-tb.cgi/559

コメントする

2010年3月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

最近のコメント

このブログ記事について

このページは、美夏クリニック Dr.美夏が2008年11月 1日 20:51に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「ようやくディフェリン発売になりました」です。

次のブログ記事は「八ヶ岳の秋」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

Powered by Movable Type 4.0