Obagi Nu-derm system(4) 炎症後色素沈着に早期から治療する

preobagi.jpg

  炎症後色素沈着は、光治療(フォトフェイシャルファースト)やレーザー照射による治療に反応しません。

 上の写真は、他の施設でフラクショナルレーザー(多分スタンプタイプの1440か1320nmの機械だったのではーー?)を照射後の患者さんです。照射後1ヶ月です。炎症後色素沈着が目立ちます。

 炎症後色素沈着は軽ければ、1年間紫外線に当たらない、皮膚を触らないようにしていると、色は取れてきます。

 積極的な治療をする場合には、

1、イオン導入をする (早期がお勧め)

2、赤い色が茶色くなってくるのを防ぐために、ハイドロキノンを使う 

3、トレチノイン療法またはObagi nu-derm systemによる トレチノイン+ハイドロキノンの治療を行う

 

postobagi.jpg

 Obagi nu-derm systemを始めて4週後。傷のへこみと赤さは残っていますが、色素沈着はすっかりなくなりました。

 炎症後色素沈着の治療では、1年経過を見て色が残るならば、治療するという選択肢もあります。でも早期にNu-dermやトレチノイン療法をして、大変だけれど短期間に色を取るという選択肢も良い選択肢だと感じました。

 この方からは、もし同じようなケースでObagi nu-derm systemで救われる方があるならば、写真を公開していただいて結構ですよ、と承諾を得ました。

 とても辛かったのですね。心が痛みました。

 下の写真はサンスクリーンを塗ったまま撮影しているようで、少々光の加減が上と異なっていてごめんなさい。

 「背中のニキビと色が気になるんです」っておっしゃる患者さんは、多々おられます。 背中にnu-dermって結果は良いと思うけれど、高価なのでボディにそこまでお金と労力をかけるのかなと思っていました。 それで、トレチノイン(レチンA)とハイドロキノンを低容量で使って改善させようとかなり努力しました。

 もともとトレチノインは皮膚を乾燥させます。コメドとメラニンを追い出すために背中に塗ってもらうと、目的の効果は弱いのに、結構な頻度で皮脂欠乏性湿疹が起こって患者さんは背中を掻いてしまう。それで結局湿疹の治療をしたり、その湿疹の炎症後色素沈着の治療をしたりする必要が出てくる。

 なにか低容量のトレチノインとハイドロキノンでは中途半端で、治療が長期化したり、結果が今ひとつだったりします。

 エイヤってどこかで思い切って、Nu-dermの治療をするとコメドは早く出てくれるし、色もきれいになる。最近になって積極的にお勧めするようになりました。

 蛇足ですが、ニキビを再発させないメンテナンスは必ず必要です。広範囲に絶対量の多いトレチノインを使用するので、絶対避妊して下さいね。授乳も駄目ですよ。

 

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