薬についての最近の記事

forest1.jpg政府の事業仕分けで、漢方薬の処方を保険対象からはずす との判断がなされたようです。当然のことながら日本東洋医学会などから、反対の声明が出されました。

 しかし、漢方治療や鍼治療など東洋医学的手法を用いることで、病気が良くなったり、疼痛や日常生活が楽になったり、救われる人々が沢山います。西洋薬に漢方薬を併用する事で、内服ステロイド量を減らしたり、抗ガン剤の副作用を低く抑えたり、私が漢方薬の良さに気づいたきっかけです。

 漢方のほうが治療効果が得やすい疾患があります。更年期障害や感冒、冷え症などーー。最近のトピックスでは認知症の治療にも役に立つと期待されています。

  東洋医学が医療コスト面でも有利 つまり西洋医学のみで治療するよりもコストパーフォーマンスがよいと欧米では導入されつつあります。

 保険適応をはずすという医学的な根拠はどのようなものなのか、実際治療に携わっている方々および患者さんたちへ納得いく説明が必要です。

 明治時代、漢方は医学的に無知な人々のために一方的に衰退に追いやられ、昭和になってようやく再認識され保険適用となりました。

 このような間違った判断で、医療の質を落とし、病む人々に負担を押し付けることは、有ってはなりません。漢方薬を保険適応からはずすという方針は、中世に無知と偏見から起こった、魔女狩りと大して変わらない判断のように思えてなりません。再度慎重に検討し、間違った判断を撤回するように、医療人として、患者さんと共に心より望んで止みません。

 ちなみに署名活動がなされています。 こちら

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 皮膚の常在菌としてのカビは、カンジダとマラセチアが一般的です。どちらのカビ(真菌)も、誰もが持っているものなので、うつしたとかうつされたとかはない。

 アトピー性皮膚炎やあせもなどの治療として、ステロイドは安全で欠かせない薬です。わたくしもかなり塗っています。(忙しくて塗らないと、掻いてしまって傷だらけになります。)

 この高温多湿の時には、ステロイドは免疫を抑えますので普通にいるカビが時に増えてしまいます。 写真はアトピー性皮膚炎の方の胸です。「何かちょっといつもと違うんです。」 特徴は2mm位のやや赤みがつよい、それぞれの大きさが揃っているニキビのようなものが多発していることにあります。

 ちょっと拝見するとニキビのように見えます。さらにステロイドを塗ってしまうと、この赤いふくらみが一挙に増えてしまいます。 マラセチアによるニキビ、マラセチア毛包炎 ですね!!

 湿疹の薬を塗っていて、いつもと違う姿になってきたら、主治医を受診してくださいね!!

 ハイリスクは、1、10台ー20台の若い人 2、もともとニキビが出来やすい 3、や二のの外側 4、高温多湿の時期

 年配の方や幼少児で、ステロイドの薬が効いていない時には、カンジダかもしれません。表在性カンジダ症の起きやすい場所は乳房の下、わきの下、お腹やモモの付け根、オムツの中などです。

  美容外科の話ではなかったですね?

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 正しく使えば、薬は薬。とても役に立つ大事なものです。効く薬は作用するから効くわけで、間違った使い方をすれば、当然毒。

 非ステロイド系消炎鎮痛剤(アンダームやスタデルムなど)は感作されて、重症のアレルギーを起こす場合があります。湿疹の薬として使う時には、Nsaids(非ステロイド系消炎鎮痛剤)のアレルギーを考慮すれば、ステロイド外用剤の方が安全であると私は考えています。

 塗る薬は、顔や外陰部はとても吸収がよいので、効く反面トラブルが起きやすい。顔や外陰部に塗るステロイドは医師の指示通りにお使いくださいね!!

 ステロイド外用剤を長く使ったための副作用で、治療に時間がかかる酒さ様皮膚炎の写真をお見せします。

皮脂を採取して顕微鏡で確認すると、ニキビダニが動いています。

 ニキビダニについての過去のブログは こちら

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 昨日は「ぜん息および食物アレルギー講演会(多摩地区)」という講演会に参加しました。今日は、そのときの講演内容からお話しますね。講師の先生は、武蔵野日赤  吉澤正文先生と同愛記念病院 向山徳子先生でした。文責は石井美夏にあります。

 東京大気汚染訴訟で和解したのを受けて、大気汚染医療費助成制度が昨年8月に改正されました。気管支ぜんそくとその合併症の患者さんの医療費のうち自己負担分が東京都が肩代わりすることになりました。詳しくは こちら 。 

 1990年代まで日本で、1年間に6000人くらいの方が気管支喘息で亡くなっていました。喘息は死亡する事がある。喘息の有症率が小児では6%、大人で3%で、決して希な病気ではありません。2006年になると1年間の喘息による死亡者数は2778人と半分以下に減少したのですって。

 なぜ喘息による死亡が減ったのか?大きな理由は吸入ステロイドが普及したことにあるそうです。1日に1-2回のステロイドの吸入で喘息の患者さんを良い状態でコントロールできるようになって、死に至るような大きな発作を上手に管理すれば避けることが出来るようになった。

 以前は気道がとても敏感になって、機能的に空気の通り道(気道)が狭くなってしまうのが喘息だと考えられていた。今の考え方は、喘息の本体は気道の炎症である。その炎症が続くと、不可逆的に気道のチューブそのものが硬く、内腔も狭くなってしまう。そうなると、空気の出入りを良くするための薬が効きにくい状態となってしまう。

 吸入ステロイドは、直接気道の炎症そのものに働きかけます。気道を非可逆的に固く細くしてしまう前に、その炎症をコントロールことができる。 そして実際喘息による死亡者数が半分以下になった。

 薬って、必要がない所には届かず、病気の起きている部分に直接作用して効果が発現し、副作用がミニマムである薬が一番よい薬です。吸入ステロイドは、その条件を満たしている。

 皮膚科を診療していると、塗るステロイドを嫌う患者さんをたくさん拝見します。外用ステロイドも、具合のわるい皮膚に直接作用し、全身的な影響はほとんどない薬です。種類がたくさんありますので、使い方にはコツが必要ですけれど

 薬は、使いこなすもの。 言い換えると、使ったほうが得かどうかがすべてだと思います。好きだとか嫌いだとか、何となく怖いだとか、あまり根拠なく拒否なさる方は、使いこなすという言葉をご存じないのかなって思います。

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アナフィラキシーショックにエピペンをという記事を昨年の4月に筑田Dr.が書いています。こちら 本日は第二弾です。

 Kナースは悲しい「えびアレルギー」があるって書いていましたね。

 食物アレルギーですけれど、どうやら即時型と言う場合によってはアナフィラキシーショックを引き起こす免疫グロブリンEを介するアレルギーです。

 ボトックス注射も、予防接種も、アレルギー検査のスクラッチテスト、皮内テストも、アナフィラキシーショックの可能性があります。(いわば誰にでも起こる) 皮膚科などではアナフィラキシーに対する準備をしながら、アレルギー検査をしている訳です。

 アナフィラキシーが起こってしまった場合にファーストチョイスになるのが、エピネフリンとかボスミンとかアドレナリンという注射薬です。

 しばらく前から、登録をした医師は、このエピネフリン製剤で患者さんがご自分でいざと言うときに使えるエピペンが処方できるようになっています。アレルギーの症状って抗原に暴露されてすぐに出るという訳ではありません。Kナースはえびを食べて3時間でお腹がしくしく痛むと言っていましたね。

 そういう意味ではハイリスクの患者さんやハイリスクの検査や注射をした場合には30分は医療機関の中にいるようになっていますけれど、それ以上時間が経ったから安全とは言い切れません。 この辺が怖い所です。(いやあ、本当に怖いです。あまり拝見したくありませんーーーけれどーーー)  気分が悪くなった、呼吸が苦しくなった、お腹の具合が悪い、蕁麻疹が出たなんて時には、遠慮しないですぐにおっしゃって下さいね。

 エピペンが処方された場合には
1、危ないと思ったら、ためらわずに打つ。
2、エピペンを使用した後必ず医療機関にかかる(症状が重ければ入院設備のあるところへ) 数時間後に再度強い症状が現れることがあります。エピペンで一度症状が治まったからと言って油断してはいけません。
3、エピペンは期限がありますので、有効期限のあるものを所持する。

エピペンについてのサイトはこちら
アナフィラキシーについてのサイトはこちら

 うーん、美容の話を書かなくちゃあと思いつつ、話があちらこちらと飛んでしまいます。

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 内服薬には、錠剤や粉薬、カプセルなど色々な形があります。チュアブルと言って咬み砕くタイプの薬もありますし、口腔内崩壊錠(OD)と言ってお口の中で溶けるタイプの薬もあります。

 お子さんや時には大人でも、なかなか錠剤が飲めないという方がおいでです。お子さんでドライシロップは量が多くなるので嫌だけれど何とかならないかと言われ、口腔内崩壊錠を処方することで喜ばれることがあります。癖がない味で口の中でしゅわっと溶けてちゃんと飲めるそうです。

 

 

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  花粉症の方でご希望があれば、エバステルOD錠やクラリチンレディタブ錠を処方しています。もし錠剤が飲みにくい方でしたら、ご相談なさってみてはいかがでしょうか?
 反対に他に錠剤が処方されている方では、返って普通の錠剤の方が好まれる人もおいでですので、ご希望をおっしゃってみると良いと思います。

 きちんと、お薬が使えることを、コンプライアンスが良いと言います。内服薬でも外用薬でも、使わなければ効きません。あまり薬を飲むことが苦手な美夏Dr.がお話するような事ではありませんが、ちょっと知っていると得な話かも---。

 

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 筑田Dr.の最近のスタイル。N95マスクでウイルス(飛沫と飛沫核)と花粉を吸い込むのを防ぎ、帽子で髪に花粉が付着するのを避けています。これで花粉用のゴーグルをすれば完全ですって。そのスタイルで、銀行や深夜のコンビニには行かないでね!

 マスクは皮膚に密着しているのがポイントです。いくら素材がウイルスや花粉を防いでも、開いている空間があれば、意味がありませんからね!

 前に画像でお見せしたのより単価が低くて、N95の基準に当てはまるというのがありましたので、ご紹介します。

 肝斑の治療にトランネキサムを使うのは、現在の美容系の医療機関ではほぼ定番です。美夏Dr.も色々心配しながら、内服している人としていない人ではやっぱり飲んでいる人のほうが白いと思っています。

 ただ梗塞リスク(血栓症のリスク)が心配であったり、飲むのを忘れてしまったり(美夏Dr.ですね。)、皮膚の色に対して薬 を飲むというコンセプトに抵抗感のある方には、トランネキサムの化粧品も悪くないかもーーー。ということで、Navisionというトランネキサムを主剤にした化粧品の取り扱いを始めました。とりあえずトランネキサムの入っているのだけ。
http://www.shiseido.co.jp/navision/index.htm

今のところダブルブラインドの結果(たくさんの人で使った結果と使っていない結果を比較すること)は拝見していません。(ちなみに内服のリスクのダブルブラインドの結果も拝見していませんけれど。)

美夏Dr.は一昨日から塗ってみる事にしました。トランネキサムのイオン導入の結果もご報告しなくちゃ。1回だけではUVカメラではよく分からなかった。ビタミンCのCクエルによるイオン導入のほうが、はっきり分かるかもしれません。
 大体肝斑って、日内変動、月内変動、年内変動して、ちょっと紫外線に当たるだけで黒くなるから、短期的な評価って難しい。

 
肝斑に一番効果的なのは、紫外線に当たらないように地下室で生活して、ビタミンDだけ補充することでしょうけれどーーー。 今年は寒くなるのが早くって、もう雪が降っているんですって。そう聞いてしまうと、スキー場へ行きたくなります。肝斑が黒くなるのは嫌だし、スキーはしたいしーーー。仕方がないので黒くなるのを覚悟で、大きなフェイスマスクをして、週末はスキーの予定です。(ああ、情けないーーー。)

ステロイドテ-プは、痒みが良く抑えられ、掻き壊しの予防に役に立つと前回お話しました。塗る薬(外用薬)は密閉すると、薬の浸透がよく吸収率が上がり、即効性があります。密閉療法といいます。

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 一番左がドレニゾンテープというほぼ透明なテープで、美夏DR.の愛用品です。透明なので目立ちません。たくさん貼る時には少々面倒ですけれど。
 真ん中はエクラープラスター。伸び縮みしますので、関節などではフィット感が良い。少々剥がれやすく、目立つのが欠点。


 右はステロイドではなくて、ハイドロコロイド(創傷被覆剤の1種)のテープです。キズパワーパッドという名前で市販されているものもあります。傷の時のお話は、以下のページでお話しています。
http://www.mika-clinic.com/blog/blog_plastic1.html


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左からリント布、木べらに亜鉛華軟膏、腕に薄く塗られた軟膏が映っています。皮膚科の診察室で、強い湿疹などに行う密閉療法の一つです。

出来上がりは次の左の写真です。テープか包帯でずれないようにします。夜亜鉛華軟膏をオリーブオイルで落としてもらって普通に洗っていただきます。


 

 

 

密閉療法って言ったって、この写真の右の図のようにラップでしても良い。

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特にお風呂上りに薬を塗って、その後1時間くらいラップしておくと、早く吸収されます



 

 

 

さて問題点です。吸収が良すぎて、身体の中にも吸収されます。広範囲に自己診断で行っては駄目ですよ。


虫刺され、痒疹や指の湿疹など痒みが部分的に強い時にお勧めなのが、ステロイドテープによる密閉療法です。掻いてしまうと、傷が出来、とびひやウイルスによるイボが発症しやすい。
今朝の美夏Dr.の右腕です。虫に刺されたらしい。もうしっかり掻いた痕があります。

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テープは半透明で、お顔に貼るなら小さく赤い部分のみに

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身体であれば、少々大きめのほうがよいように思います。ちょっと画像がぼけていてすみません。赤いところを中心に貼ってね。
odtlarge.JPG


ステロイドテープの利点
1、痒みが強力に抑えられる
2、剥がさない限り、掻き壊しが出来ない
3、掻くという動作が意識される(掻いちゃあ駄目と思っていれば、知らず知らずのうちに引っかいてしまうのをやめられる)

欠点は
汗かきの人だとべたべたになりやすい  くらいかしら?
テープは膿みやすいと言う人がいますけれど、私は拝見したことはありません。べたべたしたり、汚らしくなったりしたら、洗って貼りかえましょう。そのときに、もし万一周辺も含めて、赤み腫れ痛みが強くなってきているようであれば、診察が必要です。

美夏クリニック http://www.mika-clinic.com

片頭痛は女性に多く、月に数回ズキンズキンと脈打つように起こる頭痛です。

 発作は何も他のことが出来なくなるほど痛みが強いのが特徴で、頭の片側で起こることが多い。吐き気や目の奥が痛くなることがあります。
 筋緊張性頭痛や群発頭痛とは治療法が異なりますので、鑑別診断が必要です。もちろん脳腫瘍や脳血管障害、髄膜炎からおこる頭痛を最初に除外診断する必要があります。

この片頭痛を起こす誘引があります。
 発作の誘引として、過労、睡眠不足、あるいは過眠、騒音や光刺激があります。生理周期も影響し、生理前後に起こりやすいとされています。

 ある種の食物を摂ると片頭痛が起きやすいと言われています。アルコール、とくに赤ワインやカフェインとある報告では50%以上の関連があるそうです。そのほかにチーズ、チョコレートと片頭痛も関係がありそうだとされていますが、明らかではありません。むしろ発作の前駆症状として甘い食べ物を渇望するようになる為、結果として関連づけられているとの考えもあります。
 女性の方でダイエットのため食事を抜く方がいらっしゃいます。食事の時間が不規則であったり、脱水(つまり水分が充分摂取されていない)があったりすると、それは片頭痛の発作の誘引となると考えられていますのでご注意ください。

 その他コーヒー愛好家ではカフェインの摂取中断で発作が誘引されるとされていますので、普段頻繁にコーヒーを摂取する方は頭痛と摂取回数との関連に気をつけてみてください。 他にナッツ類、バナナ、柑橘類、アイスクリームなどが頭痛発作誘引になるという報告もありますが、まだはっきりと分かっておりません。
ただし、片頭痛を起こすきっかけは人によって異なります。片頭痛をお持ちの方は、食習慣やそのときの御自分の状態がどうか、慎重に観察してみると、発作を予防する上で大変役に立つと思われます。

治療には薬物療法(西洋薬:予防薬と発作時の薬)でかなりの効果があげられています。東洋医学のほうでは、発作の有無に関わらず鍼治療を継続すると、その西洋薬の服用より頭痛の頻度を下げる効果があったとドイツからエビデンス報告されました。鍼治療をしている私としては興味深く思いました。


posted at 2006/11/13 19:37 | kojitomika |
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 武蔵野皮膚疾患病診連携研究会という集まりが、9日にありました。スギ花粉皮膚炎の話が面白かったのですが、これはまたシーズンに入ってからさせていただくことにして、抗アレルギー剤について話題がありましたので、そちらを書きます。

 もともと抗アレルギー剤は、蕁麻疹や花粉症などに良く処方される薬です。美夏Dr.は「痒い人」です。蕁麻疹が時々出ますし、スギの花粉症も重症で、1年のうち2―3か月は抗アレルギー剤のお世話になります。
 この抗アレルギー剤は、アトピー性皮膚炎などの痒みを抑える薬としても処方されます。

 今回の研究会でビデオで流された話題は
 アトピー性皮膚炎の患者さんのなかで、アレロックという抗アレルギー剤と外用薬(塗り薬)を最低2週間併用して、痒みが消失またはほぼ消失した患者さんをまず選択しました。その患者さんを二つのグループに分け、けてその後12週にわたって外用薬と抗アレルギー剤を連続して併用した群と、外用薬は併用し抗アレルギー剤を痒みの起きたときのみ使った群で比較しました。
 今回の試験は1094例という大規模試験でした。その結果眠気などのトラブルは軽いもので19例のみ。試験終了後抗アレルギー薬(この場合アレロック)を連続して投与された群では68%で痒みの再発が抑えられ、間歇的投与群(痒いときのみ内服した群)では56%で痒みの再発が抑えられたそうです。

 つまり、アトピー性皮膚炎の患者さんで内服で痒みが抑えられる人は、12週痒くても痒くなくても抗アレルギー薬の内服を続ければ、痒みの再発が少ないという結果だった。つまり100人のうち12人は継続して内服したほうが痒みの再発は少ない。

 なかなか微妙な結果ですね。あまり抗アレルギー薬で眠気やふらつきが出ない人には、良いかもしれません。

 痒みや花粉症の話がメインの研究会で、ポリポリあちらこちら掻きながら、お話を聞いている美夏Dr.は少々恥ずかしかった。まあ自分が痒いと、痒い患者さんの気持ちは分かるので、その点ではメリットです。
 また美夏Dr.は、内服薬のコンプライアンスが悪いので(と書くとかっこよく聞こえますが、単にすぐに飲み忘れてしまうだけ)、12週アレロックを内服し続けるのは大変です。でも花粉症の時期は飲まないと生活できないので、その時期にポリポリ引っかいている頻度が下がるかどうか、面倒くさがり屋ナースにカウントしてもらって、結果を出してみましょうか?

posted at 2006/11/11 14:00 | kojitomika |
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 飲まない飲み薬は効かない。塗らない塗り薬は効かない。

  まあ、当たり前と言ってしまえばその通り。でも、薬の飲み合わせの問題もあって、安全に正しくきちんと使っていただこうと心を砕く。

 薬をきちんと使っていただくと言うことを、コンプライアンスをあげるという。

 コンプライアンスをあげるために、製薬会社は例えば

1、小児用の薬であれば、ドライシロップの味付けを工夫する

2、1日に3回だった薬を、血液中に残っている時間を長くすることで、1日に1回でも大丈夫なようにする。(美夏Dr.は小青竜湯は1日3回なので飲み忘れちゃうけれど、抗アレルギー剤は1日1回なのでちゃんと飲めるーーー恥だけれど)

3、パルス療法といって、例えば1週間飲んで3週間休む

 薬局でも

1、苦い薬であれば、「お薬飲めたよ」というジェリ-状のオブラ-トのような、粉薬を包み込むものをご案内する

2、多種類の薬が処方されていれば、1回分を1つの袋にいれるなどの工夫をする。

 処方する私としては

1、必要な理由と必要な期間を説明する。

2、コンプライアンスの高いと予測される薬を処方する(甘い薬があればそちらを選ぶとかね)

 自分自身がきちんと薬を飲んだり塗ったりできない方なので、これこれしなさい的な診察は苦手で、これをこうするとこうなるけれど、どうしますか?的にどうしてもなってしまいます。

 もっと白状すると、形成外科だけやっていた期間が長かったので、昔は薬が効くという感覚があまりなかった。切った貼ったの世界だったのね。 それで、他の科の先生方との接触が多くなった卒後数年目のときに、何がきっかけだったか思い出せないのですが、

「薬って効くんですね」としみじみつぶやいた。前にいた内科の先生の唖然呆然とした顔が印象的だった。(勿論馬鹿にされたのだが) 

 どうも自分の「懺悔」の話になると、いくらでも思い出してしまう。 医者になって3年目、病棟回診と言って外科系医師は毎日入院中の患者さんのところへお伺いし、消毒をする。上級医と一緒に回診中に「消毒って儀式でしょ?何の意味もないじゃん」と口を滑らせ、すごく怒られた。

 今だったら、同じ怒られるにしても「消毒しちゃいけないっていうのが、まだ分からないのか」って怒られるところですが。(消毒については詳細後日)| 薬 | 17:09 | - | - | ↑TOP

前回書いた防己黄耆湯であるが、まだ2袋しか飲んでいない。

 きちんと時間を決めて薬を飲むというのは、大変なことだと思う。

 いや、私だって飲める時もある。杉花粉症が結構重症で、頭はふらふらするし、鼻水鼻づまり、くしゃみ、皮膚は痒い。アレルギー性鼻炎と言うより全身疾患である。抗アレルギー剤は花粉の飛んでいる時期は、きちんと飲める。

 飲んでいなければ、手術前にマスクの下にガーゼを2枚入れて、それでもおそそうしてしまうかと心配になる。飲んでいれば頭はふらふらでも、とりあえず何とか仕事はできる。 そういえば小青竜湯はいい薬。眠くならないし、ふらつきも出ない。私はこちらを頓服で使う。1日3回飲むのはねえーーー。

 結局、効能が即時ではっきり出るものでないと、どうも忘れてしまう。

どちらにしても、今年の花粉は飛散量が少なくてよかったですね。

 近くの産婦人科の先生に、子宮筋腫が大きいので内因性のホルモンよりもとピルを勧められたが、

 「いやあ、忘れてしまいそうで」とついぽろりといった瞬間、じいっと見つめられ、「先生医者ですよね?患者さんに薬を処方されているんですよね?」と言われた。穴があったら入りたいというのは、この事で、南半球までもぐりたくなった。 ちなみに、患者さんが薬を飲んでいなくても、私はその患者さんを非難することはあまりない

 「当たり前でしょ、まったく恥ずかしいたらありゃしない。」いるはずの無いナースBの声が聞こえたような気がした。

 被害妄想かな 追い討ちをかけるように、面倒くさがり屋ナースが、ブログの題名を「懺悔録」にしたらどうですかあ?って帰りがけに声をかけて行った

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