映画の最近の記事

egonschiele.jpg 渋谷の文化村ルシネマで「エゴンシーレ」という映画を見てきました。
20世紀初頭にウィーンで活躍した画家です。シーレの絵は、一目で彼の作品だと分かります。シーレの絵は「美しい」だろうか?なかなか言葉に詰まります。快適でもありません。でも心が揺すぶられます。

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 オペラファンの音楽愛好家からみると、バレエは崇高で浮世離れした芸術に見えます。余分などろどろとした感情をそぎ取って、純化しているよう。

 三面記事が題材のオペラに比べたら、の世界。抽象的な題材も多いようですが、それでも人の感情や愛を描いていることには変わりがない。

 魅力的なポスターに魅かれてナタリー・ポートマン主演のブラックスワンを観てきました。チャイコフスキー白鳥の湖の曲は多分どなたでも聞いたことがあると思います。白鳥になって最後は死んでしまうオデットの悲恋の物語です。その恋を邪魔するのが黒鳥です。

 その白鳥の湖を下敷きにしながら、無垢の白鳥の心の中にも存在する暗い部分の象徴としての黒鳥をテーマにした映画と言えるでしょうか?

 白い部分も黒い部分も合わせ持って、人は大人になってゆきます。

 映画を拝見したのは5月末。原稿を書き始めてから随分時間が経ってしまってボツにしようかと思ったのですが、ポートマンがとても魅力的で、予想したほどに怖くなかったのでアップします。(ホラー映画は苦手なの) 

 しばらく前に、BookOffでDVDの「戦場のピアニスト」を手に入れ拝見いたしました。

 美夏Dr.は、映画で戦争の話を見るのが苦手です。どうも生生しくて、正視できません。見たくないなあと言いながら、見なくてはいけないような気分になって、拝見しています。

 この映画も拝見するのがとても辛い気がして、実際に購入してから拝見するまで一月くらいは書庫に置いたままでした。でも拝見した後には、上手く言えないのですが深く心動かされ、人の心のなかの希望を見るような気持ちがしました。その後、ミッシャ・マイスキーのチェロコンサートに行き東欧の音楽が憂いを帯びたメランコリックな響きがあるのは、その太陽の光のせいだけではなくて、その歴史にもあるのだと感じました。

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監督はロマン・ポランスキー

ユダヤ系のポーランド人です。母親をホロコーストで亡くしていて、映画の主人公のシュピルマンと同じルーツがある人です。

DVDのジャケットを画像にしました。シュピルマンの原作はもともと「ある都市の死」といいます。その原題そのものの風景ですね。(英語版で本はThe Pianistとなり、映画も同じThe Pianistです。日本語では春秋社から「戦場のピアニスト」という題名で出版されています)

映画の内容や感想を私の言葉で申し上げてもあまり意味がありません。作品そのものの力が圧倒的なので、言葉は力がありません。興味のある方は是非見てください。

ただ、その映画の中で流れてくる音楽の美しさ、ポランスキーの作る画面の美しさが、内容の悲しさとあまりに対比的でーーー。

 

 

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