002)美容皮膚科の最近のブログ記事
このシーズンもしみ治療をかなりさせて頂きました。
レーザー治療や薬による治療、フォトフェイシャルファーストなどの組み合わせ治療でよい結果が出ていると思っています。でも、しみは再発します。
皮膚にはメラノサイトというメラニンを産生する細胞があります。メラニンが他の部位よりも多い部分がしみです。
作られたメラニンを、かさぶたにして追い出すか、破砕しておいて白血球に食べてもらうか、薬で追い出すかしみ治療では3種類の方法で治療します。
メラノサイトを破壊してメラニンを作らないようにしてしまえば、結局は色素脱失といって色が抜けてしまいます。皮膚の深い部分まで損傷してしまった傷で色が抜けてしまう時がありますよね。
つまりメラニンを作るメラノサイトが活発になれば、皮膚の色は黒くなるし、しみは再発再燃する。
もし皮膚の意見を聞いてみる事が出来れば
「身体の中に紫外線を始め種々の有害な刺激を入れないように、一生懸命皮膚は厚くなって、黒くなろうとしている。黒くなれば、紫外線がブロックできて身体を守れるのにどうして白くしてしまうんだ。」ってことになるでしょう。
色の白い繊細な皮膚はバリアとしては無能なんですね。ごわごわと厚い黒い皮膚こそ、頑張って身体の中を守っている皮膚でしょう。そして頑張って頑張ってバリアとして活動してきた皮膚は、力つきると皮膚癌を発症してしまうとも言えると思います。
白く輝く皮膚でいたい。
そうであるならば、皮膚に負担をかけないのが一番論理的です。紫外線を浴びない。物理的化学的な刺激を与えない(こすらない、色々塗りすぎない、乾燥させない、洗いすぎないなどなどーーー)。基本が大切なわけです。
美容抗加齢医学会第2回に参加して面白かったこと No.2、昨日の続きです。
レーザー治療後の炎症後色素沈着について
1、イオン導入をする
2、ハイドロキノンを使う
3、トレチノイン療法をする、オバジのnu-derm(クリームプログラム)をする
などの方法があります。
しみのレーザー治療の前後に1-3などの治療をするかどうかの議論がありました。
その中で、葛西形成外科の酒井めぐみ先生は、前後とも処置せず、皮膚を刺激しないように指導するとお答えでした。
根拠は、ハイドロキノンや日焼け止め(サンスクリーン)などでも接触性皮膚炎がおこることがある。色々なものを塗れば塗るほど、摩擦の力がかかって色素沈着が増悪する。色々前または後療法しなくったって抜けるものは抜けるの3点です。
おっしゃる通りだと思います。少なくともハイドロキノンやサンスクリーンでかぶれてしまったり、こすっていたりすれば、結果は思わしくありません。
ほかの先生方は、大体何らかの治療を必要に応じてなさっておられるようでした。
二つめに面白かったのは(今回の会に限らずですが)
トレチノインをとても嫌いな先生がおいでな事です。トレチノインは新陳代謝を促すビタミン剤なので、炎症を引き起こします。その炎症が、肝斑などを場合によって増悪させますし、皮膚は痒くなれば掻いてしまって傷を作る。その上、トレチノインは感受性に個人差がある。
そんなこんなで、治療成績が安定しない部分があるので、特にお化粧をなさらない男性の先生方のなかで嫌う方が多いように思います。
結構使い勝手の良い薬で、美夏Dr.はお気に入りですけれどーーー。
そうそう臨床治験中と聞いていましたけれど、いつ認可されるのかしらん??
3つめにトランネキサムの内服の仕方
トランシーノという名前で「肝斑が消える」と宣伝されていると聞きました。(美夏Dr.はTVを見ている時間がないので、本当のことは知りません。)消えるってのは少々大げさな話だとおもいます。
リスクについてはっきりと分かっているとは言えないと感じていますが、1日500mg推奨の方から1500mg推奨の医師までおいでのようでした。有効最小量がなんなのか、どのくらいの期間が適当なのか、次回への宿題となりました。またなぜトランネキサムが肝斑に効果があるのか、その機序についてはよくわからないという、こちらは目新しい結果とはなりませんでした。
面倒くさがり屋ナースが「美夏クリニックのしみ治療最前線」というファイルを、クリニック内のパンフレット用に作ってくれました。拝見いたしましたら、これがまたよく出来ている。本人の許可を得ましたので、このブログにも載せますね。
~美夏クリニックのしみ治療最前線~
日々の大きな変化は望まないローリスク・ローリターン派?
それとも、気合の入ったハイリスク・ハイリターン派?
①どのような治療法がありますか?あなたのしみはどのような種類なのでしょうか?
それによって治療法が異なりますので、まずは洗顔していただき、診断に必要な写真を各種撮らせていただき、Drによってしみの種類を診断します。
②費用はどのくらいかかりますか?しみの種類や範囲、治療法によって異なりますので、ぜひご相談ください。
<ご来院してからの流れ>
洗顔→各種写真撮影→Drによるしみの種類診断→
各種治療法の説明・ご相談・必要時スキンケア指導→治療→身支度してお帰りいただく。
<しみを作っている原因は?それに伴う予防法をお教えします>
あなたの行動パターンやスキンケア情報をお伺いし、
しみができる原因や、しみの予防方法をみつけます。
例えば・・・
・日焼け止めはまめに使っていますか?2~3時間おきに塗り足します。汗と皮脂で落ちてしまいます。
・犬の散歩によくいかれますか?ちょっとの時間だけだから日焼け止めは塗らなくてもいいか。ということはされていませんか?毎日の積み重ねですから。
・活動は主に室内?屋外ですか?日当たりのよいところで生活なさっていますか?室内だからといって、あなどってはならないです。
・洗顔はどのような方法でされていますか?こすったらしみが取れるかも?なんてゴシゴシやっていませんか?タオルも乱暴にこするようにして拭いていませんか?いずれもしみを悪化させてしまいます。
<治療>ハイリスクハイリターンもの
(レーザー照射・トレチノイン療法・オバジクリームプログラムなど)
ある期間、治療部位が赤くなったり、皮が剥けたりするので、薬剤コントロールが必要。
レーザー照射ではテープを1週間貼り続けなければならない。けれども、効果は「期待大」である。なお、紫外線が強い時期はよりハイリスクになるため、行わない。
ローリスクローリターンもの(化粧品・ハイドロキノン・イオン導入など)
治療効果が出るにはかなり時間がかかる。けれどもダウンタイムがないので、いつのシーズンでも気軽に行いやすい。
裏面に、しみの種類と治療法の組み合わせの表がのせてあります。(すみません、こちらは上手くアップできないので、そのうちにHPの方に載せます)
しみの種類がわかる方はぜひ参考にしてください。 美夏クリニック http://www.mika-clinic.com
moreも読んでね
いやあ、私のブログはブロックブログと言ってどうやらプロユースらしくって(?)、jugemさんのように、きれいな色を簡単に使うとか、スキンの選択肢が少ない。面倒くさがり屋ナースのカラフルな色使いが再現できなくて残念です。
単にやり方がわかっていないだけって言われればその通りです。
それにしても、面倒くさがり屋ナースのブログはいつもながら面白い。
リンクを貼っておきますね
http://mika-ns.jugem.jp/
こちらの記事はスキンケアですが共感をお持ちになる方多いと思います。
http://mika-ns.jugem.jp/?day=20060809
http://mika-ns.jugem.jp/?day=20060917
ナースBナスのブログもお忘れなく
http://mika-nasubi.jugem.jp/
この2人は文体も内容も異なっていて、対照的でものすごく面白い。
posted at 2006/11/04 11:48 | kojitomika |

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