しみの治療の最近のブログ記事
肝斑治療には、オバジのnu-dermやレーザートーニングなど積極的で強力な治療があります。でも薬剤を飲んだり塗ったりしないと再発再燃が早いのが本当に困りもの。。。
ビタミンAのレチノールが強力に含まれているAブーストとハイドロキノンに変わる漂白剤ルミキシルの組み合わせって、新しいゴールデンコンビネーションだと思う。
ビタミンAは、新陳代謝を上げる薬。メラニンや毛穴のつまりを追い出しますが、メラノサイト(色素産生細胞)の働きも促進します。
紫外線やら乾燥やらこすりなど、皮膚を刺激してしまうとメラニンを追い出しながら、メラニンを作ってしまう。肝斑がひどくなったり、炎症後色素沈着が起こったり。刺激しないように気をつけて下さいね。
この半年忙しすぎて、眉間のニキビが絶えなかった。それがAブースト使ってから、ぴたりと止まり、患者さんにも皮膚の張りが出てきれいですね、って。すこし乾燥してしわしわ感はあるのですが、ちょっと嬉しくて。
ルミキシルは刺激がなくて、拝見している範囲ではハイドロキノンほど漂白力はありませんが、安全性は高い。こちら
この組み合わせは化粧品と侮れないよい組み合わせだと思います。リスク分散に良いですね。
合わせて10%値引きします。17,010円(通常18,900円)
12月16日より(今は在庫がきれそうなので。。。)、2月15日まで
ハイドロキノンの安全性については、過去も今も議論があります。
はっきり分かっているデメリットは、
1、メラノサイト(色素産生細胞)に対して細胞毒性がある。つまり使用量によってメラノサイトが働かなくなってしまい、皮膚の色が白く抜ける ことがある。
2、アレルギー性の接触性皮膚炎を起こすことがある。 こちら
3、刺激性の接触性皮膚炎を起こすことがある。つまり濃度や使用量によって赤くなったり、ヒリヒリしたりする。
4、皮膚の発ガン性については、結局よくわからない。(食べては駄目です)
ハイドロキノンのメリットとしては、安価で強力であることに尽きると思います。
1、塗る漂白剤としては、最強だと思う。ルミキシルの方がメラニン生成抑制率が高いと実験系では言われているが、患者さんにハーフサイドで塗って貰うと、ハイドロキノンの方が白くなる。
2、安価です。コストあたりの漂白力では、かなうものが今のところない。
美夏クリニックでは、内服薬より外用薬の方がまだリスクは低い。ハイドロキノンはトレチノインを使用しているとき、光治療やレーザー治療をしているときにはしっかり使う。メンテナンスには、使わないか、低濃度のものを少量使うのをお勧めしています。
美容医療が一般的になって15年くらい。トラネキサム酸の内服もハイドロキノンの外用も、こんなに大量に使われた時期は過去ありません。長期連用はなるべく避けた方が良いと思っています。
ハイドロキノンのトラブルとして分かっている事は、
1、メラニンを作るメラノサイトが失調を起こして、皮膚の色が白く抜けてしまう事がある。塗っている場所とその周辺がぼおっと白くなっている人を拝見します
2、少量でもかぶれてしまう人がいます。アレルギー性の接触性皮膚炎と言います。くびにオープンパッチテストと言って少量塗って貰っただけで、こんなに真っ赤に腫れてしまいました。
3、 刺激によるかぶれがおこる。赤くなる、ヒリヒリするなどの刺激による症状が現れます。濃度が高い製品ではかぶれる方をよく拝見します。
ルミキシルというのは、スタンフォード大学で開発されたブライトニング用のクリームです。肝斑やしみ(色素沈着)の改善に、薬品ではなくて化粧品として販売されています。
メラニン生成抑制率が実験系でハイドロキノンの6倍くらいあるそうです。実際の漂白作用や明るくする作用についての論文は見つけられませんでした。あれば報告しますね
美夏DR.も使ってみました。ハイドロキノン特有の臭いがない。のびが良く保湿性が高い。赤みや刺激の症状が出ない。
大体ルミキシルの単独使用で、8-10週で皮膚色が明るく白くなったと、感じられるんですって。
ハイドロキノンは安価で、議論はあるにしてもしみ治療には欠かせない薬です。一時期発がん性があると言ううわさがありました。 結局否定されたらしい。。。
価格対結果ではどちらがよいかは分かりません。
ハイドロキノンにかぶれてしまう人には良い選択肢ですね。レチノイドとの併用に、光治療やレーザー治療の補助療法に期待が持てます
また、ハイドロキノンが使える方でも、単独で長期間使用を続ける事にはリスクがあります。色々な薬を交互に使う方がリスクの分散にもなって、良いですよね。
気になるルミキシルのお値段は、30gで12,600円です。ジェイメックのHQは30gで8400円です。
Dr.Obagiがロサンゼルスのクリニックでわたくしたちに言ったせりふでとても印象深かったものがあります。
1、最初の6週間 患者さんはこの治療プログラムをとても嫌う (hate)
2、次の6週間 だんだん治療によって新しい美しい皮膚が出来てくるのを、患者さんが知って、少しこの治療プログラムが好きになる (like)
3、最後の6週間 とても若々しく色もでこぼこもなくなった自分の皮膚が嬉しくて、この治療プログラムをとても愛するようになる (love)
表現は同じだったかどうか自信がありませんが、「Every patient loves this program!!」とおっしゃったときの「love」は ラーヴ とやや引き伸ばされた思い入れたっぷりの発音で印象にとても深かった。
わたくしは先週から治療をしていますので、快適だとか素敵とかではなく、とても辛い。最初の6週間はいわば古い皮膚を捨てる期間。起こり得る事として高研のパンフレットには、「乾燥、皮膚の剥脱、赤み、肌の過敏性、ヒリヒリ、かゆみ、しわやにきびの悪化」って書いてあるけれど、起こり得るというより必発かもーー。
本日午後のわたくしの口周りの写真です。随分剥けていますね。口の周りはお話したり、物を食べたりするので、良く動きます。地震の地割れと同じで動くことでひび割れ剥けやすくなる。
Dr.Obagiが、 「反応が強いほどゴールが高いんだよ」と仰せでしたが、結構辛いものです。でも今回はきっちり肝斑を取ってしまおうって思っているので、我慢するしか無い。
反対に、目標はある程度低くてもよいから、のんびりゆっくり治療するという方法も勿論あります。少しずつステップアップして皮膚を慣らすという選択もあります。でも、のんびりやるなら、普通のレチンとハイドロキノンのほうが安価で良さそうよね!!(本当にトレチノインって、使い方でいかようにも結果が出せる。わたくしの大好きな薬です。)
年が明けると少しずつ陽射しは強くなり、日照時間が長くなってきます。
しみの治療結果は、同じしみでもかなり人によって差があります。もともとの皮膚の性質(炎症後色素沈着がおきやすいかどうか、スキンタイプ)、生活習慣、今までに浴びた紫外線量、治療の約束事が守られたかどうか(痂皮を大事に、ハイドロキノンの使い方) などなど。
特に治療中に大事なことは、
1、紫外線にあたらない。
2、物理的な刺激を可及的に避ける(乾燥、摩擦を避け、化粧品や洗浄料などもなるべく穏やかなものに変える)。
3、痂皮がついたら、なるべく大事に長く皮膚の上に載せておく。
の3点だと思います。 だいたい美夏クリニックでは、積極的なしみの治療は4月一杯で終了。できれば3月までにお済ませになっておくことをお勧めしています。秋のお彼岸から春のお彼岸の間が安全です。 菜の花の咲いている時期までがよい時期ですよ!!
この膨らんだ肌色から茶色のしみは、脂漏性角化症と言います。
どうも家系的に多い人がいるように思います。一つ一つがやや大きめです。
ヒトパピローマウイルスによる疣とは別のものです。(合併している場合はある。) 脂漏性角化症はもともと良性で 、悪性腫瘍になることは普通はない。もし悪性腫瘍があれば、それは元々癌だったというのが、現状の理解だと思います。
「あんなに気をつけていたのに黒くなっちゃった」って言うときには、やはりイオン導入です。
帽子をかぶり、SPF50でもやっぱり海に行けば肝斑は真っ黒。「センセ、外来どうするんですか?」とスタッフの冷たい視線を浴びても、このイオン導入を2-3回やってもらえば、何とか沈静化させて白く出来る。「だからって、そんなにアウトドアやらないで下さい」って怒られています。
問題は、化粧をおとして15分大人しく寝ていなくてはならない。これが、落ち着きのない美夏DR.には辛い。そうでなければ、結果が良いのは分かっているので毎日でもしてもらうのですがーー。それで今回はこの別冊ニュートンを読むことにしました。題名から言っても面白そうでしょ?
それでイオンしてもらっていたら、少々重かったこともあるのかすやすや寝てしまいました。
「ピラミッドには御遺体は安置されていた様子がないので、お墓ではないかも」までしか読めなかった。残念!!
お天気が良くて、暑くなってきましたね。しみ治療は守りの時期です。
紫外線を浴びながら、色を白くするのは大変です。日焼け止めや帽子、日傘でがっちり紫外線をガードして、うっかり日焼けしてしまったらビタミンCやトランサミンのイオン導入で回復を図るのが、良い方法です。
それでも気になるしみを何とか治療したい方は、日常の紫外線リスクをなるべく避けた上で、フォトフェイシャルファーストが一番お勧めです。 光治療も冬の時期よりカットフィルターを右よりにし、その代わりにややエネルギー量を高くして、照射しています。人によって、季節によって、設定が自由にできるルミナスワンのフォトフェイシャルファーストのメリットが生かせます。
美夏クリニックでは、レーザー治療やトレチノイン療法はしばらくは開店休業状態、秋になって紫外線が弱くなってからの治療がお勧めですよ。
暑くなって多汗症のボトックス治療を希望される方が増えてきています。
白いブラウスの汗じみが気になる、汗でぬれるのが気持ち悪い、汗の臭いが気になる、という方には手軽でよい治療です。ボトックスはアポクリン汗腺には作用せず、エクリン汗腺由来の汗を減らします。麻酔のクリームをしっかり塗ってしっかり待った後、キンキン冷やしてなるべく痛みがないように治療しています。そういえば今日の患者さんはお時間がなくて、冷やしただけで注射しましたが、それでも痛くないっておっしゃっていました。ボトックスの多汗症治療について、過去の記事はこちらです。 ボトックスの治療についてはこちら 多汗症は下の方です。
ところで、中国製のBTXAや韓国製のニューロノックスをボトックスとして使用しているクリニックがあります。同じ作用であるボツリヌストキシンAではあります。
美夏クリニックは、ずっとアラガンのボトックス。FDA(アメリカ食品医薬品局)が認可し、顔面痙攣や眼瞼痙攣などで日本の厚生労働省も認可しているアラガンのボトックスの方が、安全だと思っています。
このシーズンもしみ治療をかなりさせて頂きました。
レーザー治療や薬による治療、フォトフェイシャルファーストなどの組み合わせ治療でよい結果が出ていると思っています。でも、しみは再発します。
皮膚にはメラノサイトというメラニンを産生する細胞があります。メラニンが他の部位よりも多い部分がしみです。
作られたメラニンを、かさぶたにして追い出すか、破砕しておいて白血球に食べてもらうか、薬で追い出すかしみ治療では3種類の方法で治療します。
メラノサイトを破壊してメラニンを作らないようにしてしまえば、結局は色素脱失といって色が抜けてしまいます。皮膚の深い部分まで損傷してしまった傷で色が抜けてしまう時がありますよね。
つまりメラニンを作るメラノサイトが活発になれば、皮膚の色は黒くなるし、しみは再発再燃する。
もし皮膚の意見を聞いてみる事が出来れば
「身体の中に紫外線を始め種々の有害な刺激を入れないように、一生懸命皮膚は厚くなって、黒くなろうとしている。黒くなれば、紫外線がブロックできて身体を守れるのにどうして白くしてしまうんだ。」ってことになるでしょう。
色の白い繊細な皮膚はバリアとしては無能なんですね。ごわごわと厚い黒い皮膚こそ、頑張って身体の中を守っている皮膚でしょう。そして頑張って頑張ってバリアとして活動してきた皮膚は、力つきると皮膚癌を発症してしまうとも言えると思います。
白く輝く皮膚でいたい。
そうであるならば、皮膚に負担をかけないのが一番論理的です。紫外線を浴びない。物理的化学的な刺激を与えない(こすらない、色々塗りすぎない、乾燥させない、洗いすぎないなどなどーーー)。基本が大切なわけです。
顔全体に雀卵斑(そばかす)や紫外線による小さな色素斑がある場合には、一つ一つレーザーを照射するよりお顔全体を治療するほうが結果がよいと思います。
パロマー社のメディラックスに加えて、ルミナス社のルミナスワンーフォトフェイシャルファーストーを導入してもう8か月くらいになりました。フォトフェイシャルは月に1回くらい数回照射するようなメニューを良く見かけます。自分で丁寧に丁寧に照射していると、フォトセラピーの弱点も分かってきます。 つまり肝斑と炎症後色素沈着が残ってくることと、肝斑の上にある小色素斑の改善にやや回数がかかるーーー。そこで最近はなるべく一つの治療方法にこだわらず、複合治療を心がけています。
つまり トレチノイン療法のようなトレチノインとハイドロキノンという薬を塗る治療と、フォトフェイシャルファーストやレーザー治療などを組み合わせるようにしています。
患者さまの写真でお見せできるのが今のところありませんので、スタッフの写真でお話しします。前にもお見せしている写真で、結果はそれぞれの一つの治療です。
当クリニックに勤務していた元陸上部ママさんです。2年前に始めて治療する前の写真です。細かい雀卵斑+日光色素斑が沢山あります。
トレチノイン療法を7週終了後、頬の高い部分の色素斑点がきれいに取れて、肌も若々しくなっています。
こちらは、さんざん紫外線を浴びて最初と同じように色素斑が出現し、フォトフェイシャルファーストを1回照射した後。特に顔の下半分から鼻の横がきれいになっています。
フォトフェイシャルファーストを全顔2回+下瞼周辺にさらに1回照射した後 です。
頬の高い部分には若干肝斑が見られるために、シャープな照射ができず、色素斑の消失が下の方に比べると悪い。うっすら肝斑が残っているのが分かりますか?
結局鼻や鼻の横、頬の下の方はフォトフェイシャルファーストの結果がよい。反対に頬骨の高いところはトレチノイン療法の結果がよい。
そうしてみると肝斑がわずかでもある人では、フォトフェイシャルファーストを2-3回+トレチノイン療法という組み合わせがかなり良い結果が得られます。その両方の治療は同時に行うこともありますし、どちらかの治療を先行させることもあります。
いずれにしても、しみは、紫外線を浴びちゃったり、物理的な刺激を加えればすぐ再発再燃します。日焼け止めを上手に使って、こすらないケアをして、きれいな肌を保ちましょうね。
肝斑の治療にトランネキサムを使うのは、現在の美容系の医療機関ではほぼ定番です。美夏Dr.も色々心配しながら、内服している人としていない人ではやっぱり飲んでいる人のほうが白いと思っています。
ただ梗塞リスク(血栓症のリスク)が心配であったり、飲むのを忘れてしまったり(美夏Dr.ですね。)、皮膚の色に対して薬 を飲むというコンセプトに抵抗感のある方には、トランネキサムの化粧品も悪くないかもーーー。ということで、Navisionというトランネキサムを主剤にした化粧品の取り扱いを始めました。とりあえずトランネキサムの入っているのだけ。
http://www.shiseido.co.jp/navision/index.htm
今のところダブルブラインドの結果(たくさんの人で使った結果と使っていない結果を比較すること)は拝見していません。(ちなみに内服のリスクのダブルブラインドの結果も拝見していませんけれど。)
美夏Dr.は一昨日から塗ってみる事にしました。トランネキサムのイオン導入の結果もご報告しなくちゃ。1回だけではUVカメラではよく分からなかった。ビタミンCのCクエルによるイオン導入のほうが、はっきり分かるかもしれません。
大体肝斑って、日内変動、月内変動、年内変動して、ちょっと紫外線に当たるだけで黒くなるから、短期的な評価って難しい。
肝斑に一番効果的なのは、紫外線に当たらないように地下室で生活して、ビタミンDだけ補充することでしょうけれどーーー。
今年は寒くなるのが早くって、もう雪が降っているんですって。そう聞いてしまうと、スキー場へ行きたくなります。肝斑が黒くなるのは嫌だし、スキーはしたいしーーー。仕方がないので黒くなるのを覚悟で、大きなフェイスマスクをして、週末はスキーの予定です。(ああ、情けないーーー。)
「理想の皮膚って何?」となれば、バリアとして優秀な皮膚ってことになります。
http://mika-clinic-blog.com/2007/11/post_87.php
でも「理想のお肌って?」となると、ずいぶんニュアンスが違います。左の写真は素材辞典のモデルさんです。このブログでは分かりにくいかもしれませんが、しみひとつない肌理の細かい皮膚にうっすらと色のない細い産毛が生えています。このお肌であれば、水滴は玉となって転がり落ち、まさに楊貴妃の肌でしょうね。
とても美しいお肌だと思います。
日本美容抗加齢学会のイオン導入について話題があったと書かせて頂きました。そのときに、トランネキサム(トランサミン、トランシーノ、後発品ではニコルダとして内服薬が出されているもの)のイオン導入のお話をしました。
http://mika-clinic-blog.com/2007/11/post_81.php
今週から導入の準備が整いましたので、美夏クリニックでも治療を始めることにしました。
トランネキサムを内服するのはちょっとねという方にも、内服しておられる方でもう少し強力にとお望みの方にも朗報だと思います。
トランネキサムのイオン導入で一番効果を期待できるのが、肝斑のある方です。美夏クリニックでの成績は今から出すところなのですが、メーカーの話では理想的には週に1回、それが難しくて2週間に1回であっても、結果が出るとのお話です。もちろんその間に日焼けしてしまっては駄目ですよ。
トレチノインをお使いの人でしたらそのまま、トレチノインを使っていない人ならば2週間に1回マイルドなケミカルピーリングと併用すると、薬の浸透性が良くなるので、効果が得られやすくなると思います。
ナースFはピーリングして、トランネキサムのイオン導入+モイスチャージェルのイオン導入をして、「肌のくすみが取れて白くなった。赤みも引いて、化粧ののりが良い」と大喜びしていましたよ。トランネキサムの鎮静効果が効いているのでしょう
費用はウェブサイトをご覧下さい。
手順としては(ご希望でピーリングしてから) トランネキサムのイオン導入、その後ビタミン(モイスチャージェル)のWイオン導入なので、今までより時間がかかりますよ。
美容抗加齢医学会第2回に参加して面白かったこと No.2、昨日の続きです。
レーザー治療後の炎症後色素沈着について
1、イオン導入をする
2、ハイドロキノンを使う
3、トレチノイン療法をする、オバジのnu-derm(クリームプログラム)をする
などの方法があります。
しみのレーザー治療の前後に1-3などの治療をするかどうかの議論がありました。
その中で、葛西形成外科の酒井めぐみ先生は、前後とも処置せず、皮膚を刺激しないように指導するとお答えでした。
根拠は、ハイドロキノンや日焼け止め(サンスクリーン)などでも接触性皮膚炎がおこることがある。色々なものを塗れば塗るほど、摩擦の力がかかって色素沈着が増悪する。色々前または後療法しなくったって抜けるものは抜けるの3点です。
おっしゃる通りだと思います。少なくともハイドロキノンやサンスクリーンでかぶれてしまったり、こすっていたりすれば、結果は思わしくありません。
ほかの先生方は、大体何らかの治療を必要に応じてなさっておられるようでした。
二つめに面白かったのは(今回の会に限らずですが)
トレチノインをとても嫌いな先生がおいでな事です。トレチノインは新陳代謝を促すビタミン剤なので、炎症を引き起こします。その炎症が、肝斑などを場合によって増悪させますし、皮膚は痒くなれば掻いてしまって傷を作る。その上、トレチノインは感受性に個人差がある。
そんなこんなで、治療成績が安定しない部分があるので、特にお化粧をなさらない男性の先生方のなかで嫌う方が多いように思います。
結構使い勝手の良い薬で、美夏Dr.はお気に入りですけれどーーー。
そうそう臨床治験中と聞いていましたけれど、いつ認可されるのかしらん??
3つめにトランネキサムの内服の仕方
トランシーノという名前で「肝斑が消える」と宣伝されていると聞きました。(美夏Dr.はTVを見ている時間がないので、本当のことは知りません。)消えるってのは少々大げさな話だとおもいます。
リスクについてはっきりと分かっているとは言えないと感じていますが、1日500mg推奨の方から1500mg推奨の医師までおいでのようでした。有効最小量がなんなのか、どのくらいの期間が適当なのか、次回への宿題となりました。またなぜトランネキサムが肝斑に効果があるのか、その機序についてはよくわからないという、こちらは目新しい結果とはなりませんでした。
昨日第二回日本美容抗加齢医学会に行きました。美容系の仕事をしている形成外科医が中心となっている会で、鎌倉湘南病院の山下理絵先生が会長でした。なかなか盛況で面白かったので、今週はその話題から紹介しようと思っています。
今日は、イオン導入の話です。
かおる美容外科の佐藤薫先生が昨日発表されていました。イオン導入は、電流を流すとイオン化した物質(ビタミンCやアミノ酸、トランネキサム)などが、皮膚のバリアを超えて深い層にまで入れることが出来るというdrug delivery systemの一つの手段です。つまり塗っただけではなかなかバリアを通過しない薬を、電流で導入する。
他の治療を円滑に勧めるために、ビタミンCの細胞修復能力を借りる、穏やかに美白する、皮膚の深い部分にまで水分を入れて保湿するなどに使われます。
佐藤先生が強調されていたことは、治療中のトラブルや思いがけない出来事のお助けマンとしてとても有用であるし、場合によっては治療の主役に実はなっていることがあるという事です。
美夏Dr.( http://www.mika-clinic.com )も同感です。イオン導入がそのパワーを発揮するときとは、
1、 美夏Dr.の場合、しみ抜きを仕事としてしながら、アウトドアの誘惑に勝てず紫外線のもとで休暇を過ごしてしまいます。その結果ときたら情けない話ですが美夏Dr.は肝斑持ちですので、当然肝斑が悪化します。恥ずかしいけれど、真っ黒にしみが浮き出てしまう。このように非日常で紫外線によるダメージを受けたときには、集中的にイオン導入をします。http://mika-clinic-blog.com/cat66/cat132/
2、お顔にやけどや擦過傷を負ってしまった。
炎症後色素沈着が心配ですね。
3、皮膚表面の処置後
大体美容外科的な処置って、皮膚の新陳代謝をあげて、無理矢理治すなんてところがあります。でも処置後イオン導入をするとこの15分で皮膚は沈静化して、結果がよくなる。だから美夏クリニックではサーマクールの後にも、フォトフェイシャルの後にも、ピーリングの後にもイオン導入を一緒にして頂いています。(たいていはコストも込みにさせていただいています。合併症の確率が下がるもの。
元陸上部の自転車通勤ママさん、美夏クリニックのスタッフがフォトフェイシャルファーストを2回半照射した写真をお見せします。
これは照射前です。
1回照射後1週間。前にお見せした画像です。特に鼻の横、顔の中心部分が効いていますね。
それで3週間後に顔全体に結構細かく照射し、ちょっと残りがあった下瞼の狭い範囲にその1週間後ビシバシ照射しました。(それで2回半という表現になりました)
頬全体のくすみがとれ、ちいさな色素斑はこの2.5回で大方取れています。耳の前の小さな色はほくろです。
本人もよほど嬉しかったのか、カメラを向けると笑ってしまって表情が前二つと全く異なります。
フォトフェイシャルは、ダウンタイムがないのが取り得です。でもね、テープは貼らなくても良いのですが、小さい細かいかさぶたはついた位のほうがやはり結果は早い。ロングパルスヤグレーザーは周辺が少し赤く腫れるくらいのほうがやはり、シャープに効きます。
しっかり照射するためには、プレパレーションが重要です。かぶれない人はハイドロキノンは4週間くらい前から塗りましょう。
「痂皮がついたり、紅くなったりする。それじゃあ、フォトフェイシャルのいいところないじゃん」という方には優しく優しく照射することも可能です。でもね、怖がりで痂皮や腫れは絶対嫌っておっしゃっていた方が、一回シャープな照射をなさって結果を実感なさると、しっかり当ててというリクエストに変わります。
肝斑の方には、優しく照射します。肝斑の人は優しい照射でもプレパレーションが必要です。
また、良い発見をしました。皮膚につやと弾力が出てきています。さわるとぷるるんとした感じです。あざの治療でレーザーを照射した部分の皮膚はテキスチャーも色も良くなるというのは、良く知られていることです。フォトフェイシャルファーストも同じように色に対しての治療ですし、エネルギーが皮膚に入りますので当然のことかもしれません。
美夏Dr.が最初に予測していたよりもよい若返り効果で、嬉しく思いました。
1、波長の選択が7種類と多い (カットオフフィルターで選択)
2、パルス幅が自由自在なこと3msから30msくらいまで選択できる。
3、パルス数がシングルパルスからトリプルパルスまで選択できる
4、フルエンス(照射エネルギー量)も高い。(最大限35Jくらいまで)
と状態によって自由に設定できることによります。
ルミナスワンは左です。
その中で、右がフォトフェイシャルファースト、真ん中が美夏クリニックではアルマ(FACES)、左がロングパルスヤグレーザーです。
IPL(フォトフェイシャルファースト)のハンドピースはこれです。
フォトフェイシャルファーストは、いわばハンドピースを7つもつ光治療器です。ハンドピースの反対側にはカットオフフィルターがついていて簡単に交換できます。
ルミナス社の写真なのできれいですね。
ハンドピースの反対側です。今640nm以下の波長をカットするフィルターが装着されています。
7種類のこのフィルターを手元で交換することによって、簡単に波長を変えられます。例えば頬の高い部分は、薄い肝斑があるから、640nm以下の波長をカットしようとか、もともと地色が濃いから695nmのほうが更に安全だとか、ストレスなくフィルターが変えられる
比べて、元祖フォトフェイシャルは?
左の写真がルミナス社のナチュライトです。本体の上にハンドピースがついていますね。ナチュライトのハンドピースは3つ。波長を変えたいときには本体からこのハンドピースをガチャンガチャンと取り替えます。
ストレスがかかって、面倒くさいなと思いながら、ハンドピースを変えることになりますね。
このストレスなく波長が変えられ、その選択肢も広く、簡単にパルス幅、パルス数、フルエンスが設定できることが、ルミナスワンのフォトフェイシャルファーストが一番優れているところだと思います。
現在美夏DR.は同じ方に1回照射させていただく時でも、平均して波長は3-4種類変えています。それに加えてパルス幅出力も調整します。
先日「フォトフェイシャルファーストで頬のそばかすを取る」と、スタッフの写真を出しました。同じ人が2年前に、トレチノイン療法をしています。元陸上部、紫外線にあたってばかりいるママです。
色調は撮った場所が違うので、トレチノインの為にピンクっぽくなったわけではありません。
トレチノイン療法とフォトフェイシャルファーストを比較してみましょう。
この赤い枠の中が一番効果が高いですね。(この写真は治療前)
同じ顔の中でも、薬の吸収する量は場所によってずいぶん異なります。額やフェイスライン、鼻の周囲は吸収が悪いんですね。すると鼻や鼻の横の部分がどうしても色が残りやすい。
めがねのノーズパッド(鼻でめがねを支えるところ)のあたるところは、どうしてもこすれてしまうのでしみになりやすい。でも結構トレチノイン療法では取りにくい時がある。
フォトフェイシャルファーストだとこちらの赤い枠の中の効き目が高い。(こちらは治療後、上から2番目の写真と比較してくださいね。) 頬の高い部分は、肝斑がなければ、シャープに照射できるのですが、この部分はかなりリスキーです。そうすると比較的鼻に近い場所の方が、しみ抜きされていて、頬の高い部分は回数がかかる。
この比較ではトレチノイン療法は7週くらい経過したあとで、フォトフェイシャルファーストのほうは、照射後2週間。普通、フォトフェイシャルファーストでは7週のうちに2回または3回照射します。この画像では1回のみの照射です。言い換えると、期間あたりの結果ではありません。

最近のコメント
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