薬膳の最近の記事

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 ゆり根はゆり科ゆり族のコオニユリ、ヤマユリ、オニユリの球根です。根を食べるには5~6年以上かかるそうです。ゆり根を食べるのは日本と中国ぐらいでしょう。日本でもそう簡単に手に入るものではありませんけどね。おがくずに埋もれたゆり根を販売していますが、そうそう八百屋さんの店先で見るものではありません。高級食材っぽいでしょうか。ほとんどが日本の北海道産で栽培されているようです。

 ゆり根は良質のでんぷんを含んでおり、じゃがいもの2倍のたんぱく質があるといわれます。グルコマンナンと呼ばれる食物繊維が豊富で、便秘や整腸に効果があります。他にカリウム、鉄、リン、カルシウム、ビタミンCなどが含まれています。このうちビタミンCはジャガイモと同じように熱処理を加えても損失が少ないのが特徴です。滋養や便秘・整腸に効きます


 東洋医学では心経、肺経に属します。呼吸器系に関与して咳を鎮めます。また、病気ではないものの常に咽に違和感があり、常に小さな咳払いのようなこづいている方によく効くようです。さらには、体内の余分な水分を排出させる働きがあり血の巡りを良くします。また、心の問題では欝っぽく沈みがちな気持ちに作用し精神安定作用をもたらします。短気な精神状態、いわゆる「きれやすい」状態にも適する食材です。


買うときは色が白く、根が硬く締まっているものを選びます。おがくずから必要な分だけ取り出して調理します。まず水洗いし底の芯のところを包丁で取ります。一片一片が取り外しやすくなります。それから調理法に合わせて軽くゆでます。

てんぷら・かきあげがシンプルで絶品だと思います。ゆでた後に塩とバターでいりつけたりも。ジャガイモと似た食材なのでジャガイモ料理をイメージしてアレンジしていくとうまくいきます。お味噌汁やシチュー、マヨネーズであえてサラダ風、京風となるととろみあんの材料にして蒸し物にかけるといった感じです。ほくほくしておいしいという表現がぴったりくるゆり根です

立てば芍薬、座ればぼたん、歩く姿は百合の花

と言うのだから、芍薬とぼたんの漢方の話はしたから、ゆりを書いてよとDr.筑田に頼みました。いくら待っても原稿が来ない。Kナース 助けてとお願いしたら書いてくれました。ちなみに百合根っておいしいですよね。私は蒸し物(しんじょなどに)はいっている百合根が好きです。

 マンガのじゃりんこチエに、百合根っていうおっちゃんが出てきていたのを思い出しました。

 

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オリーブは、モクセイ科の植物です。

 日本では瀬戸内海の小豆島がその栽培に適し有名です。香川県の県木、県花になっています。花は5月下旬~7月に白い花が咲き芳香があります。オリーブは2本以上の木がないと実をつけません。自家受粉しない植物です。果実は11月ごろ成熟します

 オリーブは東洋医学でいうと、大腸経、心経に属します。血行を良くし体を温めます。血液循環が悪くなって生じる虚血症状、炎症、痛みなどに効果があります。便秘にも効果があると考えます。また、物忘れや神経不安などに効果があるとされます。

 オリーブの実の成分としてはビタミンA, E 、Dが入っており、またカリウム、ナトリウム、カルシウム、リン、マグネシウム さらには オレイン酸、リノール酸、ステアリン酸、ポリフェノール、食物繊維などを含んでいます。

 このような、脂質とビタミン・ミネラルを含んだ食品はそう無いですね。主な成分は脂質です。これらは、善玉コレステロールを増やす傾向があり動脈硬化の予防になります。コレステロールの低下、血糖値調整の働きをします。他の植物油よりもオレイン酸が多く、循環器疾患のリスク減少の可能性があるとされます。またポリフェノールも含まれていますので抗酸化作用があります。

 オリーブの実は塩漬けの状態で売られています。そのまま食べることもありますし、時には、オリーブオイルを加え、風味付けに、ハーブやにんにく、かんきつ類などを入れることもあります。ピザやパスタにスライスして使用しますが、前菜としてシンプルに食すことが多いようです。

 美夏DR.から オリーブの木の画像を入れようと探したのですが、残念ながら使えるものがありません。写真はAntonio's Deliのお店のカウンターです。

 そのうちに鴨川のオリーブの木の写真を撮ってきますね。今朝も筑田DR.はオリーブを美味しそうに食べながら、「実を採るのに20年かあ、少なくとも10年目くらいの木を植えなくちゃあ駄目だなあ」ですって。きっと一月くらいのうちに、木を探して植えているに違いありません。

 

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おいしい春キャベツが出回っています。今回は春(系)キャベツのお話です
私は1回に4分の1玉ぐらい食べてしまう食材です

キャベツは腎経、胃経に属します。東洋医学的には、関節や、筋肉、骨を強くすると考えます。また、腎を補養し気をめぐらす食物とされます。気をめぐらす食物は意外と少ないので元気の出る重要な食物といえます。
面白いですね。

現代栄養学的に言うと、キャベツにはビタミンUが含まれています。これは別名キャべジンといわれる抗潰瘍成分です。胃や十二指腸の傷ついた粘膜の修復に働きます。ある胃薬の名前はここからきているのですね。
また、ビタミンCも含みます。ビタミンCはコラーゲンを作り出すのに欠かせませんし、出血予防に関与します。皮膚や粘膜の健康維持を助けますし抗酸化作用を持ちますから「たかがキャベツ」と侮れません。

さてその調理ですが、ビタミンU、Cともに水溶性なので水につける時間が長いと栄養分が逃げてしまいます。千切りなどは葉を先に洗ってから千切りにし出来れば水に放つ時間は無い、あるいは短い方がお徳です。

キャベツの千切りに軽く塩を振り、シラス、しその千切りを混ぜれば立派な一品です。同じ千切りなら塩昆布を混ぜるだけでもおいしいと思います。
ごま油、ごま、塩、人参の千切りと混ぜるなど・・・これなら簡単でしょう。簡単浅漬けにするなら、耐熱のバックに適当にちぎったキャベツを入れてすし酢をいれ空気を抜いてレンジで20~30秒。すぐにバックごと水の中か冷凍庫に入れます。熱が冷めたらもう出来上がり。

もちろんお味噌汁、スープ、炒め物、蒸し物なんでもどうぞ。

保存は濡れた新聞紙でくるみビニール袋にいれ冷蔵庫で保存します。長期保存の場合は芯の部分を円錐状にくりぬいて、濡れたキッチンペーパーを入れたりしますが、春野菜はすぐに食べる方が栄養面や食感・風味などの点でおすすめです。

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 今回は春の七草のうちのせりについてのお話です。

 「せり」 は  と書きます。その名の通りせり科の植物です。せりは水の多い湿地に生えます。群生するように育つため競り合う「せり」であるというのが名前の由来の一説とか。品種によっては霜にもとても強く生命力のある植物です。

 食物そのものの生命力が強いものは、やはり食しても素晴らしい効果をもたらします。

 せりは肝経、大腸経、小腸経に属します。気を補って健康にするといわれます。血脈を通じさせるともいわれますので、東洋医学でいう気と血に作用させるまぁ素晴らしい食物です。さすが冬場に失った体力を回復させようとする春の食べ物ですね。体に熱のある場合には生や火を通す時間を短くすると効果的であるとされています。

現代の栄養学では、やはり青々としていますからビタミンA,C、鉄、カルシウムが含まれています。つまり、だんだん皆さんもわかってきたと思いますが、「肌にも効きます」というわけです。

 せりの料理としては、さっとゆででごまあえなどのおひたしお鍋などでしょうか。根も食べれますから豚バラと煮てみたり。もちろん生でも良いのでおすまし炊き立てのご飯に刻んだせりと焼き鮭のほぐしたもの(何でも)と混ぜるなど意外と色々あります。

 春の香りのする食物はなるべく買ったその日に料理します。香りが飛ぶとその分、気に作用する効力が落ちると考えます。保存は濡れた新聞紙に包んで出来れば立てて冷蔵庫で保存します。せりが育ったであろう環境に近くなるほど栄養素も失われにくくなります。

 美夏Dr.「ナースKさん、ニキビで美夏クリニックに来てくれるようなお嬢さん方は、青菜のゆで方なんて知っているのかなあ?」

Kns.「どうでしょうねえ?たっぷりのお湯にお塩適量でゆでるのですが、特に山菜でアクが強いものには重曹一つまみ足していました。根っこの方を最初にゆがいて、葉っぱの方は本当に一瞬お湯に放してすぐ冷水にとる。ゆですぎると、美味しさも香りもとんでしまうからーー。」

美夏Dr.「最近の野菜ってアクが少ないから、美夏Dr.は重曹入れないし、ゆがいた後水にとるのも本当に短い時間にしている。」

Kns.「根っこの方を10cmくらいで残しておいて、水に入れておくと、伸びてきてまた食べられますよ。」

 

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 うどが店頭に並ぶと春になったなという感じがします。

 薬膳では季節に取れるものにはその時期に体にとって必要なものが含まれているという考え方です。春先の食べ物は香りが良く、冬の疲れをいやしてなんとなく眠いこの時期の体を目ざめさせるようです

 うどの根はウコギ科で「どっかつ 独活」という生薬として用いられてきました。   鎮痛、発汗、利尿作用、頭痛 歯痛、慢性気管支炎などに効果があります。うどそのものでも、腎、膀胱系に帰経し 頭痛に良く、関節や筋肉の痛みをとる作用もあります。老廃物を排除し、血液のうっ血を改善させ血の巡りをよくするようです。

 現代栄養学では、ヒトステロール、タンニン、アミノ酸 クロロゲン酸などが含まれています。 抗酸化物質があることから体の疲れ、肌質の改善などに効果があります。

食べ方としては、皮をむいて短冊に切りいったん酢水にさらしてから調理するのがおすすめです。味噌汁、すまし汁、酢味噌和えなどいかがでしょう。しゃきしゃきした食感と独特な春の香りがあります。出来合いのお惣菜では出回りにくい食材なので一品添えるだけでもとても喜ばれます。

美夏dr.から うどを買ってきて写真を撮ろうと思っていたのですが、お隣のららマートにはありません。探していたらいつになるか分からないと思ったので、残念ながらイメージだけになっちゃった。もし見つけたらお見せしますね。

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 今回は大根についてお話したいと思います。

最近、大根はほぼ一年中出回るようになったようです。

 大根は、中医学では肺経や胃経に関係します。ということは咽の渇きを緩和し、咳や痰を鎮めます。利尿作用もあるとされます。消化作用も高めてくれおなかが張った感じに効果を出します。寒さもあと一息のこの時期に良い食材です。

 現代の栄養学的にもアミラーゼというでんぷん分解酵素が含まれているので消化にとてもよいのです。またビタミンCも含まれています。葉はビタミンA,C、B1、、B2、E,カルシウム、カリウム、鉄、、リンが実よりも多く含まれているので、抗酸化、抗老化作用が高いといえます。つまり美肌に効きます!

実のシンプルかつ有効な摂取方法は食直前に大根おろしにするのが一番でしょう。葉は塩で一夜漬けにしたり、油いためにします。


 この時期の私のおすすめの一品は大根と手羽と昆布の煮物です。手羽と昆布両方からだしが出ますので失敗がありません。大根は下茹でしても良いですししなくてもよいです。大根は水分が多いので適当な大きさに切った後にレンジで2分ぐらいチンすると面白いほどに下処理完了形になります。3つの材料を水から入れ(手羽をいためてからでもOK) 途中醤油、酒、砂糖、みりんで薄味に味付けします。火を止め食卓に出すまでに2~30分おくと味が大根にしみこんでちょうど良くなります。コツは途中味見をしたときに、薄いな~というくらいがベストです。

 また、体力が低下していてお粥すらつらいというときには千切りの大根を粥に入れて炊いてみてください。おいしいですし回復のお助けになりますよ。

 お安くて体に良い食材は本当に助かります。でも大根の生産は重労働なんですよね。生産者の皆さんに感謝ですね。

 

筑田Dr.は心カテで狭窄がみつかって、今日ステントを入れたはずです。今のところ連絡が入っていないので、順調だと思います。今からお見舞いに行ってきますので、美夏Dr.はあまり記事が書けません。また明日ね!!

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スーパーで春菊がたくさん出回るようになってきました。

数ある青い野菜の中で安いので私は良く買い求めます。皆さんも鍋物やおひたしで食卓に出てくることが多いのではないでしょうか。

春菊は、東洋医学的にいうと脾経、肝経に属する食物になります。効用は脾や胃を補い消化を助けます。肝経には血液の循環調節の働きがあるといわれています。

 肝経の調子が悪いときには怒りっぽくなったり憂鬱になったり、頭痛や胸・おなか辺りの張った感じがするとされます。このような症状のときに摂取するのが良いわけです。面白いことに現代の栄養学でも春菊に含まれる香り成分が自律神経調節作用を示すといわれています。

現代ではビタミンA,B,C,マグネシウムやカリウム、鉄、カルシウム、食物繊維が含まれることがわかっています。つまり、皮膚や粘膜を健やかにする作用がある。抗酸化作用があり しみや皺に良いといわれます。

 私のおすすめは、炒め物です。
 よーく洗って、4センチぐらいに刻んだらテフロン加工のフライパンで強火で炒めます。途中塩をふります。十分炒めたら火を止め、ごま油をかけて出来上がりです。簡単でしょ。

 最近の春菊は品種によっては独特の苦味が少ないものがありますので私は下茹でしないのですが、お好みでどうそ。

 ごま油は最後にかけると風味が飛ばずに良いですし、又油を加えることによってビタミンAの吸収がいっそう高まります。アレンジとしては、こくが足りないというときはだしや、すきやきのたれみたいなものを少し加えると良いですし、しらすや桜海老を加えるのも手でしょう。春菊はてんぷらもおいしいですよね。


でも、まずは効用を知って鍋のときに熱く語っていただけるだけでも十分ですけどね。


 葛は薬膳では、風邪の予防や熱 頭痛 首筋のこわばり 腰痛などに良く用いられます。
 動脈拡張作用があるとされ、狭心症や心筋梗塞、心不全のかたの冠動脈への血流改善作用抹消血管を過度に収縮させる事態を回避し心臓への負担を軽減するとして心臓疾患の方に良いといわれています
 さらには、今の時期の消化管の冷えに有効で、冷えから生じる腹痛下痢の予防や緩和に用います。
 中医学では脾経・胃経に属します。
 瘀血といわれる顔色の悪く活気がない疲れやすい・食欲がない症状などに効果を発揮します。現在では、葛はイソフラボン誘導体が含まれ発汗、解熱作用があり、カルシウムの吸収促進や血中コレステロールの上昇予防効果があるとされています。


 夏場はお菓子で食しますが、冬場の葛は体温調節の目的があるため温かくして用います。ある実験では、末梢温を2℃ほど数時間改善させる効果が得られていました。
 

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 最近では葛湯はお湯を注ぐだけで飲めるものがあります。自宅では牛乳葛湯も作ります。牛乳・砂糖・葛をよくまぜ火にかけとろみがついたらできあがり。黒糖でも作りますし、抹茶をいれることも。
 料理はくずあんとして用います。鶏肉・人参・ほうれんそう・はくさい・きのこ・ねぎ・しょうがなどを煮てお塩・酒・香り付けのしょうゆで味付けし、水またはだし汁でといた葛をいれとろみをつけます。このくずあんはご飯や、肉・魚などいろいろなものにかけて食べることも出来ます。うどんやスープなどでもとろみづけし食します。

料理にとろみをつけるのには片栗粉をよく用いますが、片くりには上記の作用はないようです。片くりと葛は似て非なるものなのですね。片栗粉よりお高めですが、大切な人のためには「葛」なんですね~。

 玄米は生命エネルギーを根幹から引き上げてくれる究極の食材、それをお粥にすると究極の薬膳だと思います。

玄米は食物繊維が多く白米の2~3倍多いといわれます。ですから便秘によいといわれるゆえんです。またビタミンB1 B2 Eが豊富なのでお肌に良いわけです。
ただし、玄米の胚芽の部分には残留農薬がたまりやすいといわれており出来れば無農薬を食べる方がおすすめです。

 薬膳として玄米は「気」を補い体熱を発散し、咽の渇きを止めます。又イライラの防止になるそうです。経絡(東洋医学のエネルギーライン)としては肺、や脾経ですので、呼吸器系や消化器系・滋養に関与します。病気ではないけれど体力がなく、倦怠感がありつかれやすい方、顔色の冴えないかたなど回復の手助けになる食材です。

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白米より消化はやや悪いのですが、最近は圧力鍋などの普及もありやわらかく炊けます。また薬膳的な考えでは、消化の良いさらに効果を高める食材や副菜とあわせることが大事なのです。元気になろうといって毎日同じ食材を同じ調理法で沢山召し上がるのはおすすめしません。薬膳とはあくまでもその日その日の体調によって、食材や調理法など工夫を凝らすべきなのだと思います。

さて、私のおすすめの玄米料理は玄米粥です。これは玄米を狐色になるまで弱火で炒って弱火で煮たものです。これがとってもおいしい。
炒った玄米の香ばしさとさらっとした重湯は最高においしいですよ。玄米1に対し水10ないし8ぐらいで好きなところまで煮詰めます。これは究極の回復食でもあります。薬膳の王様です。これを知らずして他の薬膳に走るなといいたくなるぐらいの一品です。食べたらわかりますよ。ぜひ


薬膳の食材としてこれから冬にときどき登場してくるのは、やはり「唐辛子」でしょう

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効能は 胃腸を刺激し、胃腸はもちろん体全体を温めます。発汗作用、代謝改善作用もあります。したがって冷えによる腹痛や、下痢などの緩和、肩こりや腰痛の改善に役立ちます。

昔はしもやけによいとされていたのでハンドクリームなどない時代に重用されたということです。いまや,この成分を利用した指先あっため系のハンドクリームが売られていますね。また貼ると温かくなるシップにこの成分が配合されています。 外用では(塗る場合には)やはり合う人あわない人がいます。合わない人は数分で痒くなってきます。私なども10分が限界でそれ以上だと湿疹が出来てしまいます。

 食事で全身を温めるのには何より効率的です。辛味成分はカプサイシン、赤み成分はカプチサンといわれています。東洋医学的な考えでは、心経と脾経という経絡(心臓と脾臓をさすのではなく生命エネルギーのラインをさします)に関係しますから、やはり血の流れ、よどみの改善に深く関係するとみています。

 料理としては、麻婆豆腐や肉の炒め物などたくさんありますが、「きんぴら」がお手軽でよいかなと思います。食材を油でいためて、しょうゆ、砂糖、酒で味付けし唐辛子を入れます。食材はごぼうやこんにゃくが定番になっています。あっという間にできますし簡単でおいしい!。

上級テクニックとしては、体を冷やす作用のあるセロリやなす、あるいは大根、レンコン、しめじなどと合わせるのがよいとおもいます。たとえば、更年期で体が火照りやすくて冷えやすいという方など、とくにこのような組み合わせを覚えておかれると良いと思いますね。

そういえば七味唐辛子の瓶が飾ってあるわという方、たまには使ってみてはいかがでしょうか

東洋医学ではもともと人間の持っている生命力を高めることを重視しています。そして養生法といわれる生活上の注意点について古来より伝えられてきました。中でも最も重視すべきこととして「食事」があります。

食事法が間違っていればいくら薬を用いても改善しませんよと諭しています。

{薬膳}には実は「養生薬膳」と「治療薬膳」があります。治療薬膳は今でいう治療食 養生薬膳は日常の家庭料理にあたるものです。

今回はこの「養生薬膳」についてのお話です


これから気温がだんだんと下がってきます。寒いときのお肌の調子や体調管理にぜひおすすめしたいのが「生姜」を使った料理です。この生姜(しょうが)は漢方生薬として「しょうきょう」と読み立派にお薬に入っています。例えば「葛根湯」「加味逍遙散」「桂枝加竜骨牡蠣湯」「小柴胡湯」などなど他にもたくさんあります。効能は体を温め、発汗作用や咳止め、胃腸改善、吐き気止め、風邪に効くとされます。

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ちなみに辛味成分はショウガオール、ジンゲロンなど。香りは、ジンゲベレンetcです。これらの成分は抗炎症、抗菌 血行促進 新陳代謝を活発にする作用があります

このような知識を持っていて生姜を用い料理をするのであれば立派な「薬膳」です。古くは「うつ」に効果があるとされたと書いてある本もありました。料理は、寒い季節にはスープに入れたりするのが体が温まってよいでしょう。もちろん豚のしょうが焼きなんてのも良いし・・・


薬膳の恩師が「良い奥さんというのは、家族が健康であるように気遣った食事を作れる人のことをいうのよ。ただおいしい食事を作る人のことではないわ」とおっしゃっていました。なるほどととても納得いたしましたが、とりあえず一人薬膳の修行中(_)でございます

千葉県鴨川市に、川に沿って長狭と呼ばれる地区があります。その地区で採れる長狭米は、皇室への献上米だそうで、新米の美味しさは格別です。
 白米そのものの香りと程よい甘みがあり、お菜無しで2,3杯は食べてしまいそうになります。

 しかし、玄米で頂戴すると、玄米としての歯ごたえ、味わいはありますが、長狭米の特徴は分かりません。
 現在は米飯といえば白米です。食感、炊飯の事を考えると玄米の旗色が悪いのは止むを得ません。

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 しかし、健康面を考えますと白米より玄米を食べるのを是非薦めたいと思います。 ビタミンB,ミネラル、植物繊維は玄米では豊富で、白米はせっかくの栄養分を捨てているようなものです。

 便秘の方、肥満解消を考えている方は、食事の改善を考えるとき、まず初めに玄米をゆっくりと噛みしめる事からはじめてください。
大抵の方で便通は改善されるとおもいます。 玄米の繊維は腸管を掃除し、有害物質を取り除くように働きます。 便通が改善されますと、皮膚の状態も改善され、美容面でも有効です。
 ゆっくり咬む事は、脳の満腹中枢も刺激し、多食を改善させる効果があり、肥満解消の一助となります。

 私も玄米党ですが、白米とは違う味と野性的食感を楽しんでいます。

 美夏クリニック http://www.mika-clinic.com 
筑田Dr.からのメッセージでした

 ネットサーフィンで調べてみたら
お茶碗軽く1杯(150g)あたり
  食物繊維 5.30g(玄米) 0.60g(白米)
  たんぱく質 5.0g    3.90g
  ビタミンB1 0.24mg   0.05mg
  ビタミンB2 0.03mg   0.02mg
  ビタミンE  1.10mg  0.30mg
  亜鉛    1140mg   810mg
  カルシウム 6mg   3mg
ですって。

 最初は白米に混ぜてみるとか、胚芽米から試してみるとかしてみてくださいね。だんだん白米にはない美味しさも発見できると思います。
 雑穀もとてもよい栄養源です。こちらもお勧めです。


 資料は NAOZANE さまの表を拝借いたしました。  

posted at 2007/07/04 18:31 | kojitomika |

 昨日今日と雨がしとしと降って、寒いですね。こうなると煮物やスープの時期だなあと思います。

 吉祥寺駅のロンロンというショッピング街に魚力という魚屋さんがあります。

 お買い得は、ひとつは午後7時前後に威勢のいいお兄ちゃんたちが、生の魚を3パック1000円とかで売る特売ーー毎日やっていて、その日の仕入れを売り切っちゃう。

 もうひとつが、アラ。こちらは遅い時間だとあまり選択肢がない。昨日は日曜日で早めに出かけたので、収穫はノルフェイ産アトランティックサーモン、ぶり(天然物)、ひらめ。しつこいですけれど、すべてアラです。

 生活がにじみ出てしまいますが、サーモンは1パック150円、ぶりはちょっと高くて300円くらいだったかな、ひらめは100円。

 サーモンは1パックは強めのお塩をして、焼いても良いようにして冷蔵庫行き。もう1パックは石狩なべにしようかな。鼻先を氷頭(ひず)なますにしても美味しそうです。
 ぶりは、昨日ぶり大根にしました。味がしみこんでいませんでしたが、気長に今日明日と煮込むとよいお惣菜になりそうです。身体を温めるしょうがもたっぷりと。ねぎは白髪ねぎで。
 ひらめは、昨日お塩をふり、今朝スープにしました。スープはいつも具を一杯入れます。ジャガイモ、にんじん、椎茸、ねぎ、舞茸、大根ーーー。さすがにひらめのアラは食べるところは少なくて骨は多く、こんどはアラではなくて、刺身が食べたいと言われてしまいました。釣ってきてね。
 筑田先生の故郷では魚を煮るというと、この塩汁なんだそうでーー。「さかなを煮る」と言われれば、普通はお醤油とみりん、お酒でやや甘辛く煮付けると思うのですが、やはり地域性がありますね。まあ下北は特別でしょう。

 今朝のスープは実は少々失敗でした。仕上げを人任せにしてしまい、他の事に気をとられていて、青みが足りなかった。お豆腐を入れるのを忘れた。しかも少々さめていた。結構準備して作ったのですが、がっかりでした。

posted at 2006/11/20 11:12 | kojitomika |

 土曜日の夜遅くに「チャングムの誓い」という韓国のTVドラマが放映されています。たまーに拝見して面白く感じていました。そうしたら、レンタルビデオショップで貸し出しをしているのに気がつきました。1日1話で最初から見ています。

 主人公のチャングムが、後宮で宮廷料理を色々作ってゆきます。
 このお料理が東洋医学を門前の小僧として拝見している美夏Dr.にとって大変興味深い。食材を前にして、この食材は人の身体がどういう状態のときによいのか、この食材とこの食材をあわせると、どのような効果があるのかと番組のなかでは女官たちが、しょっちゅう議論しています。

 もともと西洋医で外科系の私が漢方を出すときと、筑田先生が漢方を処方するのでは、かなり内容が異なります。多分私の処方は、どうしても患者さんにとって辛い病気や疾患から出発してしまう(症状による処方)からだと思います。
 他人の出す処方や治療方法は、同じ科であれ、他の科であれ、いつも興味深く勉強になります。すっごく面白い。(ついつい患者さんが来たときに、どこの先生がどういう時にどんな処方をされているか根掘り葉掘りーー)どうしてこの処方が出たのか、その結果どうなったのかーーー。
 
 それはさておき、漢方で身体の「冷え」にたいする処方がいくつかあります。温経湯(うんけいとう)、当帰芍薬散、呉茱萸(ごしゅゆ)湯など。あと代表的なものに当帰四逆加呉茱萸生姜湯というのがあります。
 この中で温経湯、呉茱萸湯、当帰四逆加呉茱萸生姜湯、には生姜が入っています。しょうが(生姜)は身体を暖めるのに良く使われる食材です。中華料理(日本風中華料理かもしれませんが)で、「叩き潰した生姜とねぎをまずいためてーーー。」というのは定番ですよね。

 チャングムの誓いで印象的なのは、すべての食材について、その働きを考えた上で料理していることです。この食材が、この薬が(特にサプリメントなど)、これこれという病気に良いと1対1で短絡的に考え勝ちな使い方に比べて、本来の意味での知恵があるように感じます。


 

 このところ雨が多いためでしょうか、肌寒く感じます。スープの恋しい季節になったんですね。何のスープがお好きでしょうか?生姜いりのスープのレセピを探してみますね。

 Dr.筑田 「呉茱萸湯はひえを伴う頭痛に結構良いんだよね。」

 Dr.美夏 「にんにくも暖かくなって元気になるよね。にんにくって漢方に入っているの?」

 Dr.筑田 「漢方でにんにくの入っている処方を僕は知らないなあ。中国の漢方薬植物図鑑でも見たことがない。どうしてかなあ?ずっと気にはなっていたんだ。馬先生に餃子をご馳走になったことがあるけれどやっぱりにんにくは入れてなかった。生姜とねぎ」

 Dr.美夏 「美夏クリニックでは、施行していないけれどにんにく注射ってやっているクリニックがある。これは実はにんにくではなくて、各種ビタミン剤のカクテル。にんにくの元気を出すというイメージと、注射されたときの独特のにんにくのような臭いでそう言う俗称がついたそうよ。」 

 Dr.筑田 「にんにくはアフリカ原産という説がある。エジプトでは紀元前3000年にすでにたまねぎとともに、ピラミッド建設の時の労働者が食していた証拠があるそうだ。ほかには中央アジアのキルギス地方が原産であるという説もある。いずれにしても、漢方薬の体系ができたのがおよそ2000年前。すでに漢方の体系化が完成したあと、にんにくは中国に入ってきたのではないか。だから、にんにくをその後漢方治療として使うことはなかったのではないかな。」
 

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