痒い皮膚の最近の記事

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kemusi3-2.jpg 本日は少し暑い、、、木々の緑も濃くなって筑田Dr.は木の剪定に忙しいそうです。

  毎年の事ですが、毛虫も出てました。虫食いの葉っぱをみつけたら、葉の裏を探しているときっと見つかる。

葉っぱの食われた椿や山茶花をみたら、傍に寄らないほうが良いかもしれません。たくさんある毛がふわっと風にのり、皮膚に刺さると、痒い発疹がでます。毛虫皮膚炎と言います。

 

 まず、ガムテープで刺さった棘(毛)を除き、水で丁寧に流し、症状がひどかったら、皮膚科に行ってね。


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筑田DR.が、両腕にぽつぽつ数十か所の赤い虫刺され跡を見せながら

「もう1週間にもなるのに痒くて仕方がない。近年稀に見る茶毒蛾の毛虫が大発生している。ブログに書いて皆さまにお話しした方が良いよ」

と言ってきました。 よく椿やら山茶花やら拝見したら、確かにこの春よりも昨年よりも、茶毒蛾の幼虫が大発生。

筑田流の毛虫退治方法は、火炎噴射器で火あぶりだそうだ。。。毛が残らないから、処分するときに、毛虫皮膚炎にならなくて済むですって

毛虫皮膚炎の写真はこちら http://mika-clinic-blog.com/2007/06/post_308.php

くどいけれど、まずガムテープで毛を取り除き、水でよく流してから、皮膚科を受診してね。。。1週間経っても結構湿疹が酷いから。。。

痒い皮膚については こちら http://mika-clinic-blog.com/cat73/cat138/

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朝起きてみたら雪。

クリニックにいても足下が寒くて、タイツ、レッグウォーマー、ソックスと重装備です。写真はクリニックの北側からコピス(吉祥寺の商業ビル)を撮りました。が分かるかしら?

冬はもともと湿度が低い上に、エアコンでさらに乾かしてしまいます。寒いからお風呂も、熱く長くなりがちです。それで皮膚が乾燥した結果、皮脂欠乏性湿疹の方をよく拝見します。ご自宅での冬のスキンケアをお話しますね。

痒くて掻いているようでしたら、皮膚科を受診なさった方が良いと思います。

1、お風呂はぬるめのお湯で短い時間にしましょう
2、身体を洗うには、香りのない余分な成分の入っていない石鹸を手のひらで泡立てて
3、ナイロンタオル、ボディブラシは避けて、手のひらで優しくなでるように洗ってください。
4、背中も手のひらで洗うと、肩関節も柔らかくなって、一石二鳥です。
5、お風呂からあがったら、タオルで押し当てるように軽く拭きましょう。
6、乾きやすい人は、ここで保湿剤を。かぶれないお好みの乳液やクリームを。価格の高いものよりも、返って値段の安い余分なものが入っていないものをお勧めしています
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 すっかり梅雨ですね。晴れたかjなと思うと、曇ってなにかジメジメしています。毎朝通勤途中に通る井の頭公園の緑も深い色になってきました。

 そうそうチャドクガの毛虫が列を作っているのを、見つけました。

毛虫皮膚炎の時期ですね。

 椿や山茶花など、近寄ると毛虫の毛が舞い降りて、皮膚に刺さり、かゆみの強い湿疹を作ります。

 もしやられてしまったら、ガムテープでぺたぺたと刺さった毛を取り除くようにした後、洗ってください。皮膚科におかかりになれば、かゆみ止めと塗り薬が処方されますよ。

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  ジブリ美術館よりの井の頭公園で遊んでいて、毛虫にやられたという女の子が来院していました。

 近所の椿やサザンカなどを見て回りましたら、やはり発生。

 葉っぱで沢山食われているところを良く探すと左の写真より大きくなったチャドクガの毛虫が一杯。

 春と秋と、2回発生困ったものですね

 毛虫皮膚炎は、毛虫の沢山ある棘がふわりと風に乗って皮膚に刺さって起こります。症状が強くて辛い。

 被害にあったなら、まず右の写真のようにガムテープでとげとげを抜いて(肉眼では良くみえない事の方が多いのよ)、その後でシャワーでよく流し、それから皮膚科を受診してくださいね。

chadokuga1.jpg 住まいの周辺に、サザンカ椿が沢山植えられています。

 きっとチャドクガが卵を産んでいるに違いないと思っていたので、毎日チェックしていました。 腰より低い位置の葉の色が変わっている。 ここにはムシはいない。

 毛虫皮膚炎、毒蛾皮膚炎はとてもつらい。毛虫皮膚炎の画像はこちら 

 

 

chadokuga2.jpg 目を皿のようにして探していると、上の方にいるいる。葉のうえにぎっしりとチャドクガの幼虫が整列しています。この整列の仕方が特徴だと思います。風で飛んだイガイガした毛が刺さって、皮膚炎を起こします。

 ムシによる湿疹の中でも、痒みや皮疹が強く辛いので、そうっと風上から近寄って、写真を撮りました。申し訳ありません、逆光で見えにくい。一体何匹いるんでしょう。

 

chadokuga3.jpg 拡大した画像です。孵化したてでしょうか?丸い卵のようなものがお尻についていますね。

 詳しい説明と救急処置などは こちら

 記事を丁度書いておりましたら、毛虫皮膚炎の小学生の女の子が受診して来られました。

 記事を書いた翌日(5月18日)の朝も、孵化したてとおもわれる毛虫の集団を見つけました。どうぞ皆さまお気をつけて

 毛虫皮膚炎の記事はこちらのカテゴリー 痒い皮膚 にまとめました

 

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 痒い理由っていくつもあります。

 これは痒いヒトでないと分からないかもしれません。ヒトには色々な分類がありますけれど、痒いヒト痒くないヒトという分類もあるように思います。

 美夏Dr.は痒いヒトです。 良いのか悪いのか分かりませんが、痒みについてはよーく理解できます。

 先ほどから「かゆみ最前線」という本を読んでいます。著者のえらい先生たちの中には、多分痒いヒトはいない(と思う)。

痒みを引き起こす要素はいくつもあります。

1、体調不良やストレス

2、皮膚表面温度の上昇 お風呂やお布団でぬくぬくしていると痒くなってきます

3、種々の刺激  アレルゲンの暴露 汗や香りなど

このところ暑くなってややストレスが貯まっているのか、わたくしの痒みはやや重症。汗で悪くなるから仕方がないのですが。汗を流すためにシャワーを浴びて、さらに乾くので悪くなるという悪循環かもしれません。患者さんに、たまーに先生の指導の仕方って分かりやすいって言われますけれど、私にとっても毎日のことですからね!?

 

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 昨日井の頭小学校の生け垣で見つけました。

 「チャドクガ発生 サザンカの葉に触らない」ですって。

毛虫皮膚炎も毒蛾皮膚炎も、チャドクガなどの幼虫か成虫の細かい毛(毒針)が皮膚に刺さって起こります。

 お庭や公園、学校の校庭などで、毛虫や成虫の毒針がふわーっと風に乗って、刺さります。屋外に干した下着についた毒針で、起こることもあります。でも、心当たりがなく、どこで毛虫にやられたのか分からないこともあります。いやあ、とにかく痒い。

 


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  肩だとかお腹など衣服で覆われている場所にもよく発疹は出ています。赤みと痒みが強く、小豆から大豆粒くらいの丘疹というやや固めのふくらんだ発疹で、癒合している時もあります。
 分布が左右が対称ではなく、とっても赤くてとっても痒いのが突然出てくるとコレかなと思います。 

  この毛虫皮膚炎、毒蛾皮膚炎は、やられたと思ったら、ガムテープなどを貼ってははがしを繰り返すと、その毒針が抜けます。あとから診察室で、ルーペやダーモスコープで観察しても針はあまり見つかりません。
 掻きこわさないで、よーくお水で洗いましょうね。薬がないと辛いかもしれません。洗ったあと皮膚科にかかってくださいね。

 私自身は、アウトドアが好きなのに、この毛虫皮膚炎にはなったことがありません。
 でも、ツバキ、サザンカなどで葉っぱが食われていれば、その木には近づかないようにしています。
 ほかの毛虫も見つけたら、風下は避けます。

  だいたい痒みをとる飲み薬一番強いステロイドの塗り薬を処方しているけれど、1週間は発疹は消えません。ステロイドの貼り薬も掻き壊しの防止と、痒みを止めるのに結構便利です。

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この写真は大人のかたの、うなじです。

 この皮膚炎を起こす蝶や蛾で、症状の強いものを少し紹介しますね。

 【ドクガ】は、幼虫も成虫も起こします。サクラや梅、りんご、バラ、つつじ、など。6-8月に孵化する。頻度が最も多く、異常発生する。 
 【チャドクガ】は幼虫によるものが多く、ツバキ、サザンカ、チャなど。年に2回発生。6,7月と10月。主に南日本
 【モンシロドクガ】は梅、さくら、桑、バラなど
 【イラガ】は、刺されると激しい痛みがある。柿、なし、りんごなど果樹


 参考文献 皮膚科学 上野賢一先生著 
      皮膚疾患あらかると 西岡清先生編   
      あたらしい皮膚科学 清水宏先生著 など

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 冬になると皮膚は乾きます。皮脂欠乏性湿疹の方が増えます。 過去の記事はこちら

 空気は乾いているし、お風呂は熱く長くなるし(お風呂のお湯で皮脂はとれちゃう)、こたつやホットカーペット電気毛布でも乾いてしまう。

 湿疹があれば皮膚科医師はステロイドなどの処方をします。でも湿疹が起きる前であれば、ご自分の皮脂を落とさないで、そして保湿してねとお話します。

 

 美夏Dr.はもともとはボディブラシもボディシャンプーも使っていたのですが、10年くらい前皮膚科を学び皮膚科診療も始めて、石けん派になりました。「手のひらでなでるように洗うんだよ、香りや刺激のない石けんをそっと使うんだよ」それは敬愛する亀田総合病院の宮崎先生の教えで、忠実に守っています。

自分がアトピーなんだなと(アトピーに特徴的な場所ーー肘や膝の内側などーーには湿疹は出ていないのですが、背中や後頚部はいつも痒い。蕁麻疹も出るし、アレルギー性鼻炎、接触性皮膚炎などアレルギー疾患はそこそこ出ています。RISTは600くらいです。)理解してからは、洗いすぎないように特に気をつけています。

 

 ボディシャンプーがなぜあまり勧められないのか、少々話をしたいと思います。
 ボディシャンプーって使った後その洗剤成分を落とすのにかなりお湯をかけて流さなくてはなりません。(もちろん例外はあると思いますが) 石けんの場合は少し流して、お風呂(ぬるめのお湯ですよ!!)に漬かれば結構ぬめった洗剤成分は流れてしまいます。
 ボディシャンプーは、皮膚表面に残りやすいので身体に残った成分を流そうとするときに、自分の皮脂も落としてしまうんですね。

 当たり前なんですが、保湿剤として処方したり販売したりされているものより、自分の皮膚から出てくる保湿成分のほうが優秀で安全で高機能です。この保湿成分を失わないためには、できればしっかり洗い流す必要のあるボディシャンプーより石けんのほうが向いているように思います。

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ずいぶん寒くなりましたね。

お風呂は熱く長くなり、空気は乾いているところへ、さらにエアコンで乾燥するせいか、皮膚科の診察室は、皮脂欠乏性湿疹の方で一杯です。

 筑田Dr.の足もかさかさで粉をふき、せっせとクリームを塗っているそうなのに、まだ乾いています。お子さんたちの頬も白く乾燥しています。アトピー性皮膚炎の方で急に悪くなったとおいでの方もいます。美夏Dr.は乾いて痒いのですが、顔は大丈夫。トレチノインで多分丈夫になっているのだと思います。

 まず乾かさないで、次に保湿して、それでも痒ければお薬を使いましょうね。

 

 

しつこく再掲します。

1、お風呂はぬるめのお湯で短い時間にしましょう
2、身体を洗うには、香りのない余分な成分の入っていない石鹸を手のひらで泡立てて
3、ナイロンタオル、ボディブラシは避けて、手のひらで優しくなでるように洗ってください。
4、背中も手のひらで洗うと、肩関節も柔らかくなって、一石二鳥です。
5、お風呂からあがったら、タオルで押し当てるように軽く拭きましょう。
6、乾きやすい人は、ここで保湿剤を。かぶれないお好みの乳液やクリームを。価格の高いものよりも、返って値段の安い余分なものが入っていないものをお勧めしています

 皮膚ってバリアです。外の環境から内なる自分を守る防御壁が本質です。
そうすると理想の皮膚って、これかなあとスタッフと選びました。

 

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水はしっかりはじき、外からの侵入物を弾き返す。

ナースWは、「若い頃は水が玉になってころころ落ちたのよね」と、隣でぶつぶつ。楊貴妃の皮膚ですよね。


 このところ急に寒くなって、皮膚が乾燥して痒くて仕方がないという患者さま(皮脂欠乏性湿疹)がたーくさんおいでになります。
バリアは皮脂と細胞としては生きていない角質細胞から出来ています。このバリアを破綻しないためには、どうしたら良いのか?昨年の記事を再掲します。

 

1、お風呂はぬるめのお湯で短い時間にしましょう
2、身体を洗うには、香りのない余分な成分の入っていない石鹸を手のひらで泡立てて
3、ナイロンタオル、ボディブラシは避けて、手のひらで優しくなでるように洗ってください。
4、背中も手のひらで洗うと、肩関節も柔らかくなって、一石二鳥です。
5、お風呂からあがったら、タオルで押し当てるように軽く拭きましょう。
6、乾きやすい人は、ここで保湿剤を。かぶれないお好みの乳液やクリームを。価格の高いものよりも、返って値段の安い余分なものが入っていないものをお勧めしています。

写真の理想の鋼鉄の肌も、金属のブラシでこすれば、表面のワックスははげちゃうし、塗装面も傷がつきます。もともとの皮膚の仕組みを大事にして、必要ならば保湿する、必要ならば薬を使いましょう。

新車を金属のタワシでこすると傷になります。あなたの皮膚も優しくこすらないように洗ってね。

http://mika-clinic-blog.com/2006/10/post_86.php

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毛虫皮膚炎 毒蛾皮膚炎のシーズンですね。先日お約束した画像をご紹介します。少々ピントがずれていたらすみません。患者さんにお願いして撮らせて頂きました。

 

 

 

 

 

 

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 小学生です。週末に公園に行ったそうです。身体の広い範囲に広がっています。ガムテープを指に巻きつけて、こんな風に刺さった毛を取ってくださいね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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大人のかたのうなじです。どちらの患者さんも、「え??毛虫ですか?」とおっしゃっておられました

今年もやってきました。毛虫皮膚炎毒蛾皮膚炎の時期。

 お庭や公園にいた後、学校の校庭で、突然かなり強い赤い痒い発疹が出ます。でも、心当たりがはっきりしなくて、どこで毛虫にやられたのか分からないこともあります。いやあ、とにかく痒い。

  衣服に覆われていないところの方が出そうなものだけれど、結構肩だとかお腹などにも出ている。毛虫や成虫の毒針がふわーっと風に乗って、刺さる。屋外に干した下着についた毒針で、起こることもある。
 赤みと痒みが強く、小豆から大豆粒くらいの丘疹というやや固めのふくらんだ発疹が出る。いくつかの疹が集まって癒合している時もある。
 分布が左右が対称ではなく、とっても赤くてとっても痒いのが突然出てくるとコレかなと思います。 

  この毛虫皮膚炎、毒蛾皮膚炎は、やられたと思ったら、ガムテープなどを貼ってははがしを繰り返すと、その毒針が抜ける。あとから診察室で、ルーペやダーモスコープで観察しても針は見つからない時が多い。
 掻きこわすと、毒針が中に深く入って余計悪くなることがある。そのあとよーくお水で洗いましょうね。薬がないと辛いかもしれない。洗ったあと皮膚科にかかってくださいね。

 私自身は、アウトドアが好きなのに、この毛虫皮膚炎にはなったことがありません。
 でも、ツバキ、サザンカなどで葉っぱが食われていれば、その木には近づかないようにしています。
 ほかの毛虫も見つけたら、風下は避けます。

 ちなみに毛虫も芋虫も触るのは苦手です。見るのは平気ですが。「虫ってかわいいのに、どうして触ってくれないの?」そんなかわいいお願いは、聞こえなかった振りをしましょう。
 だいたい痒みをとる飲み薬と一番強いステロイドの塗り薬を処方しているけれど、1週間は発疹は消えません。ステロイドの貼り薬も掻き壊しの防止と、痒みを止めるのに結構便利です。

 昨年の記事を改変しました。画像が載せられると良かったのですが、成書以外には見つけられなくて、すみません。どなたか許可してくださる患者さんがおいでになったら、アップしますね。

 美夏クリニック http://www.mika-clinic.com 

 毛虫皮膚炎とか毒蛾皮膚炎というのは、蝶や蛾の成虫や幼虫の毒針が皮膚に刺さって起こります。この皮膚炎を起こす蝶や蛾はかなりの数になります。
 症状の強いものを少し紹介します。

 【ドクガ】は、幼虫も成虫も起こします。サクラや梅、りんご、バラ、つつじ、など。6-8月に孵化する。頻度が最も多く、異常発生する。 
 【チャドクガ】は幼虫によるものが多く、ツバキ、サザンカ、チャなど。年に2回発生。6,7月と10月。主に南日本
 【モンシロドクガ】は梅、さくら、桑、バラなど
 【イラガ】は、刺されると激しい痛みがある。柿、なし、りんごなど果樹


 参考文献 皮膚科学 上野賢一先生著 
      皮膚疾患あらかると 西岡清先生編   
      あたらしい皮膚科学 清水宏先生著 など

posted at 2007/06/06 09:01 | kojitomika |
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 武蔵野皮膚疾患病診連携研究会という集まりが、9日にありました。スギ花粉皮膚炎の話が面白かったのですが、これはまたシーズンに入ってからさせていただくことにして、抗アレルギー剤について話題がありましたので、そちらを書きます。

 もともと抗アレルギー剤は、蕁麻疹や花粉症などに良く処方される薬です。美夏Dr.は「痒い人」です。蕁麻疹が時々出ますし、スギの花粉症も重症で、1年のうち2―3か月は抗アレルギー剤のお世話になります。
 この抗アレルギー剤は、アトピー性皮膚炎などの痒みを抑える薬としても処方されます。

 今回の研究会でビデオで流された話題は
 アトピー性皮膚炎の患者さんのなかで、アレロックという抗アレルギー剤と外用薬(塗り薬)を最低2週間併用して、痒みが消失またはほぼ消失した患者さんをまず選択しました。その患者さんを二つのグループに分け、けてその後12週にわたって外用薬と抗アレルギー剤を連続して併用した群と、外用薬は併用し抗アレルギー剤を痒みの起きたときのみ使った群で比較しました。
 今回の試験は1094例という大規模試験でした。その結果眠気などのトラブルは軽いもので19例のみ。試験終了後抗アレルギー薬(この場合アレロック)を連続して投与された群では68%で痒みの再発が抑えられ、間歇的投与群(痒いときのみ内服した群)では56%で痒みの再発が抑えられたそうです。

 つまり、アトピー性皮膚炎の患者さんで内服で痒みが抑えられる人は、12週痒くても痒くなくても抗アレルギー薬の内服を続ければ、痒みの再発が少ないという結果だった。つまり100人のうち12人は継続して内服したほうが痒みの再発は少ない。

 なかなか微妙な結果ですね。あまり抗アレルギー薬で眠気やふらつきが出ない人には、良いかもしれません。

 痒みや花粉症の話がメインの研究会で、ポリポリあちらこちら掻きながら、お話を聞いている美夏Dr.は少々恥ずかしかった。まあ自分が痒いと、痒い患者さんの気持ちは分かるので、その点ではメリットです。
 また美夏Dr.は、内服薬のコンプライアンスが悪いので(と書くとかっこよく聞こえますが、単にすぐに飲み忘れてしまうだけ)、12週アレロックを内服し続けるのは大変です。でも花粉症の時期は飲まないと生活できないので、その時期にポリポリ引っかいている頻度が下がるかどうか、面倒くさがり屋ナースにカウントしてもらって、結果を出してみましょうか?

posted at 2006/11/11 14:00 | kojitomika |
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汗をかくと痒くなる人がいます。私も同じです。

 痒い人は、お風呂でこするととても気持ちがよい。大抵の場合、身体にとって気持ちがいいことは、身体にとって良いことなのですが、掻くことは別です。掻けば掻くほど、痒くなる。こすればこするほど痒くなる。 

 皮膚の表面は、本来皮脂や天然保湿因子という皮膚を潤す物質があります。この皮脂や保湿因子がベールのように皮膚を守っています。

 温度の高いお湯や長時間のお風呂、こすったり掻いてしまったりすると、この潤いのベールを、自分で取ってしまうことになります。その下にある角層(垢となって脱落する前の、核がない細胞の層)も、本当は緻密に順序良く並んでいるはずなのに、ぼそぼそになって隙間ができます。

 そうなると、環境にある刺激物質 例えばダニやほこりや、種々の化学物質などありとあらゆる外界のものが、身体の内に入りやすくなります。

 身体の中は、コレは大変と、外界のものを排除しようと身体の中の警察、免疫機構が警備を強化します。(アレルギー反応) 悪循環にはまってしまうのです。

 この蒸し暑い日、汗で痒くなったら、ぬるめのシャワーでさらっと身体を流してくださいね。1日1回軽めの固形石鹸を手のひらで泡立てて、優しい手のひらでなでるように、身体を洗ってください。

 石鹸やボディシャンプーを使うのは1日に1回にしてね。ボディシャンプーは時々脱脂力が強すぎるから気をつけて。香りの高い製品は、リラックスには良いけれど、皮膚の弱い人には向きません。あかすりやナイロンタオル、ブラシは厳禁ですよ。

 痒い人が、皮膚をタオルを使って洗うのは愛車をカネのブラシで洗っているのと同じです。たしかに汚れはおちるでしょう。でもね、傷がついちゃうの。皮膚は傷がついたら、痒くなるの。 

汗で痒くなる人は、 ぬるめのシャワーを!! 石鹸は1日1回 こすらないで 手のひらでやさしく洗ってね

 虫刺され、蕁麻疹、アトピー性皮膚炎や乾皮症(皮脂欠乏性湿疹)など、痒い皮膚の疾患はたくさんあります。

 治療の話ではなくて、日常生活の話をします。

 皮膚は温まり、皮膚のすぐ下の血管が拡張すると、痒みはさらに強くなります。そう、冷やすのが一番簡単な痒みを抑える方法です。

 お風呂は、シャワーになさって、低い温度で短めに

 アルコール(飲酒)は、さらに痒くなります。顔が赤くならない、身体が火照らない程度に

 お部屋の温度も低めに、扇風機やうちわも楽になります。

 いつも痒くなる時間が決まっている人は、抗アレルギー剤と呼ばれるのみ薬があれば、痒くなる30分から1時間前に飲むというのもいい方法です。

 ここが痒いのよって、はっきり分かる場合には、ケーキなどの保冷剤を冷凍庫に入れておいて、ティッシュにくるんで(しもやけにならないように)、冷やすのもいい方法です。

子供は、そのうちに「痒いから冷たいの頂戴」って言うようになります。

 子供さんと一緒にお風呂に入るときには、注意が必要です。子供の体感温度と大人の体感温度には、たぶん2度くらいの差があります。

子供が熱いと言っているのに、「あと10数えてね、ひとーつ、ふたーつ---」なんて無理やり暖めないで下さいね。痒い子は、お風呂の後はさらに痒くて辛い。温度計で39-40度でこどもには暖かいの。大人にとって、湯冷めしそうな温度で充分です。

 なすびの声がする「保冷剤のためとか称して、ケーキを買っちゃあ駄目よ。一体何を考えているんだか。ダイエットしているのを忘れたの?」 ああ、痒み対策を書いたばかりに、本日のデザートはケーキになりそうな美夏Dr.でした。

やっと東洋医学「気、血、水」が完結いたしました。

 丁寧な仕事を心がけている筑田先生のお尻をたたきたたき、ようやく陽の目をみた3部作。どうぞ皆様、ご覧下さいませ。 詳しくはこちら です。 

 ところで、人の分類はいろいろあります。男と女、白色人種、黄色人種、黒色人種、アジア系、アフリカ系、ヨーロッパ系 

 美夏クリニックで最近流行の分類は、「痒い人と痒くない人」 です。

 面倒くさがり屋ナースと私 DR.美夏は、「痒い人」に所属いたします。どのくらい痒いかというと、「掻くと皮膚は悪くなっちゃうんですよね」とご説明申し上げながら、思わず自分の手は、頭をポリポリ。ひざの下もポリポリ。患者さんが診察室からお出になった途端に、「今日痒いよね、乾いているのかな?」とポリポリ。(一応医者とナースなので、患者さんの前でポリポリはまずいという自覚はある。ああ、懺悔だ)

 なすびナースや事務のお姉さんたちは痒くない人。彼女らが身体を掻いている姿は見た事がない。

 痒疹という皮膚の病気があります。痒いのが先か、この痒疹が先かっている痒い湿疹です。

 痒いから掻いてしまう掻くと炎症惹起物質といって痒みを出す物質が出てくるから、さらに痒くなる。掻いて傷をつけるから、皮膚が硬く盛り上がってくるという経過をたどります。

 私の背中や腰には10年くらい前まで、この痒疹のなかでも硬い結節性痒疹と呼ぶ腫瘤が結構ありました。そのために、どうしてこのような硬いしこりが出来るのか、良く理解できます。

 自分が痒い人だから、痒い人の気持ちや習性が、自分に照らしてみて本当によく分かります。 もともと形成外科医として出発し、今でも形成外科美容外科を主体にしながらも、皮膚科の患者さんを拝見できるのは、勿論私に皮膚科のいろはを教えてくださったたくさんの皮膚科の先生たちのおかげです。

けれどそれに加えて、私自身が痒くない人ではなくて、痒い人に所属しているからだと思っています。| 痒い | 19:45 | - | - | ↑TOP

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